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エピソード(幻想探求編) ポルトガル

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序章:幻の小片


  リスボンへ入港する

世界には、記録や記憶だけに残る伝承・伝説がいくつも存在する。
それは例えば、今失われたアレクサンドリアの大灯台。
あるいは、船乗りたちの間で語り継がれる海の怪物など──
──そうしたものを追おうとした者たちがいた。

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1章 出会い


ハプスブルク家の支配のもとで、隆盛を極めるイスパニア。ポルトガルは、その強大な隣国を相手に海上覇権を競っていた。
その一方、同じくハプスブルク家の統治下にある神聖ローマ帝国では、混乱する世情の水面下、ある伝説を追う動きが起こりつつあった。

ある日、プレイヤー名がリスボンに立ち寄ると、フワンがアルヴェロを探して途方に暮れていた。食事が出来る場所にいるかもしれないとのことだが…。

フワンを連れて酒場に向かうと、そこには食事をしているアルヴェロがいた。
そこにアルヴェロが待っていた商船が入港したという情報が入る。海賊に襲われたそうだが、大丈夫だろうか。

商船の主であるイングランド商人が言うにはイングランド海軍の救援で、難を逃れたらしい。
アルヴェロの申し出で、荷降ろしを手伝うことになった。

船室内の積荷を降ろそうとしたところ、本に埋もれて眠っている人物を発見した。
「島」「書庫」などと寝言を言うだけで、起きる気配はない。ひとまず放置し、荷降ろしを済ませることに。

船室で眠っていた人物のことを商人に報告するとそれはミナという人物で、伝説や伝承の収集活動のために乗船していたのだと教えてくれた。
伝説と聞き、財宝でもあれば追うのにと語るアルヴェロに、商人はロンドンで耳にしたという「七つの都市の島」のことを告げた。

「七つの都市の島」のことが気になる様子のアルヴェロだったが、今はやることがあるという。

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2章 伝説の噂


  ロンドンへ入港する

ロンドンに立ち寄ると、なぜかフワンがいて出航所役人と揉めていた。役人は船の責任者を出せと言うが、アルヴェロはどうも酒場に行っているらしい。

酒場には、酔っ払った商人に何事かを尋ねているアルヴェロがいた。

アルヴェロはやはり「七つの都市の島」の伝説が気になって、聞き込みに来たらしい。
商人は、ボルドーの交易所にある特製ワインと引き換えになら情報をやると言うが、アルヴェロは高級酒類の仕入れは苦手のようだ。

  50,000Dを入手する

特製ワインを手に入れるためにボルドーを訪れたプレイヤー名
ボルドーの交易所店主は、ビスケー湾の海賊に頭を悩ませているという。その討伐と引き換えに、特製ワインを売ってやるという話になった。

  沖合いにの船に話しかけると戦闘。 (イベリア海賊(相手船種忘れた)耐久250 船員55。)

ビスケー湾でイベリア海族を撃破したプレイヤー名
かのイベリア海賊たちは、バルバリア海賊の進出によって、北上を余儀なくされていたらしい。

海賊討伐をボルドーの交易所店主に報告すると、店主は大いに喜び、特製ワインを無料で譲ってくれた。

プレイヤー名がロンドンに戻ると、アルヴェロがそれを出迎えた。アルヴェロのほうは、情報収集がうまくいかなかったらしい。
こうなれば頼みの綱は、酒場にいた商人だけだ。

商人は約束どおり、特製ワインと引き換えに「七つの都市の島」の情報をよこした。
国を動かすほどの財宝、地図にはあるのに見つからない島──そういった情報がイングランド海軍から出ているという。

酒場を出たアルヴェロたちにクラウスという男が声を掛けてきた。伝説や伝承を収集するミナという人物を探しているらしい。
話を聞いたフワンは、船室で本に埋もれて眠っていた人物のことだと思い出す。しかし、その時にはすでに、クラウスは去ってしまっていた。

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3章 結託


  リスボンへ入港する

リスボン出航所で船乗りたちが噂話をしていた。ある女性が、セビリアまで船に乗せてほしがっていたようだ。
断られた女性は、他の船乗りを探しに酒場に向かったらしい。

船乗りたちが噂していた女性はミナだった。
リスボンの酒場でフワンに食い下がるものの、承諾してもらえずに困り果てるミナ。
そんなミナを、プレイヤー名が、セビリアまで連れていくことになった。

セビリアでは、イスパニア兵たちがなにかを調べまわっているようだったが、ミナは書庫を目指して急ぐのだった。
セビリアの書庫でイスパニア兵と言い争いになってしまい、発作のような症状に襲われるミナ。そんなミナを外に連れ出してくれたのはアルヴェロだった。

コショウを運んでリスボンに向かうというアルヴェロとともに、ミナと プレイヤー名 もリスボンに向かうことになった。

リスボンの出航所で、アルヴェロはライザとゴードンがいることに気づいたようだった。

アンティリアの調査についてクラウスに報告したミナは、今度はマルセイユの書庫に行くと言い出す。
マルセイユまでは、ライザが同行してくれることになった。

アルヴェロはライザのとった行動が気になっていた。そして、ライザとの取引を申し出ることにしたのだった。

リスボンの出航所に着くと、ライザたちはすでにマルセイユに向けて出航したあとだった。


マルセイユの出航所に着くと、ドイツ訛りの女性を含む人たちが連れていかれたところだった。おそらくミナたちだ。

兵士からの取り調べに対し、国際問題になると脅すライザに兵士が激高しかけたところに、アルヴェロが現れた。アルヴェロは、彼女たちを解放する対価として、自分の船の積み荷を譲ると申し出た。
怪訝な態度の兵士も、その積み荷がコショウと分かるとあっさり取引に応じる。解放されたライザやミナたちとアルヴェロは。皆でリスボンに戻るのだった。

リスボンに着くのを待っていたかのようにアルヴェロはライザに声をかけた。
場所を変えて話したいとのことだった。

アルヴェロの話をは、取引の申し出だった。
アンティリア---七つの都市の島の調査について互いに協力しようというもので、ライザはその話に乗るという判断を下した。

取引が成立し、ライザと組むことになったアルヴェロたちは、島の調査の前進を信じて情報集めに出かけるのだった。

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4章 地図の検証


一カ月が経ち、再びリスボンに向かうと、ミナを探すクラウスに出会う。
キシリアは商業地区を探すことになった。

街の船乗りからの情報によると、ミナらしき人物は書庫の場所を聞いていたらしい。

ミナは書庫で本を借りた後、ゆっくりと本を読める場所を探してどこかに行ったようだ。

ミナは教会にいた。書庫から借りた本について話す中で、ミナが文献収集を始めたきっかけを知ることになる。
そこにアルヴェロが現れ、約束の一カ月が過ぎたことを告げる。あの時に分かれた街外れに行こう。

ライザは調査結果を報告した。
アンティリアは、異教徒の侵略から逃れた司教たちが到達した島---大きな長方形の島で、七つの都市からなるといわれるが、島自体は、いまだ見つかっていないとのことだった。

アルヴェロも調査結果を報告する。エンリケ航海王子も英雄コロンも、アンティリアを発見できていないが、場所の記された地図があるという。
それを手がかりに、アゾレス周辺を調べることになった。

アゾレス周辺を調べるため、プレイヤー名は、まずはアゾレスの街に向かうことになる。

アゾレスは、かつてエンリケ航海王子もアンティリア捜索の起点にした場所。ライザが、同様にここを起点に調査を進めるのか確認すると、アルヴェロから提案があった。

アルヴェロからの提案は、アゾレス周辺の調査対象を北西方面と南西方面の二手に分かれて調べようというものだった。
ライザたちは北西方面を、アルヴェロはプレイヤー名やミナとともに南西方面を調べることになる。

アゾレスの南西沖では、イスパニアの船が怪しい動きをしていたが、アルヴェロたち一行は、そのままアゾレスに戻ることにした。

アゾレスに戻ると、イングランド海軍が海賊を討伐したとの報せが入ってきた。そのイングランド海軍とは、おそらくライザたちだ。

アルヴェロは、ライザたちが海賊と交戦したことを聞きつけて心配していたが、帰還した姿を見て安心したようだった。
互いに調査の結果を報告し合い、収穫がなかったと分かると、仕切り直しのためにリスボンに戻ることにした。

ライザたちが捕らえた賊の所持品から見つかった書簡はフランス語で書かれており、イスパニア船の襲撃を指示するものだった。
送り主不明の書簡、イスパニア船の襲撃---ライザの提案で、イベリア方面を避けロンドンに戻ることになった。

アンティリアへの疑問が深まるばかりのアルヴェロだが、プレイヤー名の目的地がロンドンに変わったため。行動を別にすることになった。
アルヴェロは、再開を約束して去っていった。

ロンドンに着いたところで、ライザがミナに別れを告げた。仕切り直すために、いったん解散するという。
ライザから頼まれ、プレイヤー名がミナをオックスフォードまで送り届けることになった。

オックスフォードには、ミナにとって思いがけない出会いが待っていた。あこがれのトラデスカントを目の前にして舞い上がるミナだったが、アンティリアに話が及ぶと落ち着きを取り戻し、アゾレスでの出来事を伝えるのだった。

ミナの話を聞いたトラデスカントは、調査の糸口を示してくれる。
その話にミナが聞き入っていると、トラデスカントがなにかに気づいた。二人の話を盗み聞きしている人物がいるようだ。
トラデスカントの機転で、その場から逃れることができた。

不穏な気配を感じつつも、アンティリアについての情報が少しずつ集まってきていることを実感し始めたミナ。
トラデスカントから示された手がかりも含め、情報を整理して自分なりに考えてみるというのだった。

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5章 「悪魔」のいざない


ロンドンの港でゴードンに出会った。アンティリアについて、アルヴェロはイベリア方面で情報を集め、ライザは情報の真意を探るべく謁見を目指しているが、共に難航しているらしい。ゴードンからの頼みで、セビリアにいるアルヴェロの様子を見に行くことになった。

セビリアの出航役人にアルヴェロの居場所を尋ねるも、そこにはフワンがいるだけだった。役人によると、食事に行ったのかもしれないとのことなので、行先は酒場だろう。

アルヴェロは酒場でアンティリアに関する聞き込みをしていた。もっと核心に迫るためには、国の要人などに話を聞かねばと語るアルヴェロ。
そこに、フワンがほかの船に乗るのを見かけたという報せが入る。港へ戻って追いかけることになった。

  出航所内
出航所役人によれば、フワンはなにかを追いかけてパルマ行きの船に乗ってしまったらしい。
フワンはアルヴェロの頼みで、アンティリアについて知っていそうな人物を追っていたのだという。パルマまで行けばおいつくのだろうか……

パルマの港で、無事にフワンと合流できた。
フワンは、立派な船乗りを追ってここまで来てしまったのだという。この際だからと、アルヴェロと共に追ってみることになった。その船乗りはパルマの教会に向かったらしい。

パルマの教会で目にしたのは、バルタザールコロンの密会だった。アンティリアにはなにがあると問い詰められたコロンは、世を掌握する「権威の証」があるとだけ告げて立ち去る。プレイヤー名は、その情報を携えてロンドンに戻ることに。

ロンドンの港で、ライザとアルヴェロが邂逅。ミナのいるという酒場に集うことになった。

ミナは酒場の隅に本を積み上げ、客からアンティリアの話を聞いていた。しつこさに辟易した客が去ったあと、プレイヤー名に気づいたミナはしゃべる勢いのまま、崩れる大量の本と共に床へ倒れこんでしまった。

ミナのもとにアルヴェロたちが集ったところで、一行はミナの記録を目にする。伝説にまつわる人間の欲望までも露骨に記したその記録を、ミナ自身は読み物として世に残す気はないと言う。そんな中、資料から見つかった「サタナゼ」という言葉にミナが反応。書庫へ駆けていった。

ミナは、サタナゼ島のように「悪魔の島」と呼ばれる島の伝説が各地に残っていることを挙げ、アンティリアの隠れ蓑になっていると推測する。これをツ級するため、地理学者のメルカトールに会うことを提案。一行は快諾したが、港に向かう前にアルヴェロがライザを呼び止めた。

アルヴェロは、名のある船乗りからアンティリアに「権威の証」があると聞いたと報告。それに対し、ライザもフランスとオスマントルコの結託を伝えた。女王のため迷いなくアンティリアを追うライザに対し、アルヴェロは反感を示すが、ライザは意に介さず港へ向かった。

港ではクラウスが出航準備していた。交易所へ行くという彼に代わり、発作で苦しげなミナの様子を見ることに。明るい口ぶりに反し、酷く乾いた眼差しで「今を楽しみたい」と語るミナ。
やがて一行が揃い、アムステルダムの港を目指すことになった。

アムステルダムの港にはイスパニアの軍船が多数停泊していた。中には傭兵の姿も見える。様子をうかがっていたところ、ミナが早くメルカトール邸へ行くよう促した。港にはゴードンに加えて、なにやら気負った様子のフワンも番として残り、他はメルカトール邸へと赴いた。

メルカトールは複数の「悪魔の島」の情報と地理学の面から分析を提示した。そのうえで、ミナは伝説の収集家という立場で分析すれば良いとも助言した。それを受けたミナは「悪魔の島」の追究を決め、アゾレスよりさらに北西へと向かうことになった。

メルカトール邸を出て、今後の航路について話していたところ、メルカトール邸にライザの知人であるフレデリクが入っていくのを目撃。さらにイスパニア兵たちが押し入っていくのを見て、不穏な雰囲気を感じたライザは、早めに港に戻ることを提案する。

アムステルダムの港に戻ると、慌てた様子のゴードンと落ち込んでいるフワンがいた。船に入り込んだ不審者を逃してしまったのだという。度重なる不穏な出来事に不気味さを感じつつ、ひとまずアゾレスの港を目指して出航した。


アゾレスの港に到着し、先を急ごうとするミナだが、クラウスがそれを諫めた。アゾレスで宿を取り、英気を養うことになった。

アゾレスの宿に泊まった夜、遅くまで仕事をするアルヴェロに遭遇。話をしていると、なぜか街中にフワンが現れる。なにをしていたのか問うも、寝ぼけたミナの登場でそれきりとなってしまう。その翌日、一行はテラ・ノヴァ方面を目指して出立した。

テラ・ノヴァ付近で「悪魔の島」を探す一行に、フランス傭兵の武装船が襲い掛かってくる。そこに現れたのは、イスパニアの海軍だった。「クロス」という言葉を耳にして興味を覚える一行だったが、ひとまず交戦の混乱に乗じてテラ・ノヴァへ逃れなければならない。

逃れた先で、一行は船を失ったフランス傭兵に出会う。傭兵は物資と引き換えに、万病を癒す聖遺物「アンティリア・クロス」の情報をくれた。
権威の証ともなるそれをめぐって各国が争うのは道理だが、実在の根拠は乏しい。ミナの案で、沖のイスパニア船に声を掛けてみることに。

イスパニア船に近づいた途端、遅れてきたフランス海軍がイスパニア船を襲撃。バルタザールたちに助けられ脱出を試みていると、ハイレディンまで介入する。彼は当初フランスと共にイスパニア船を襲うも、その後フランス船まで砲撃した。一行は混乱したままボストンへ。

一行は先の混戦を振り返る。ハイレディンが聖遺物の存在を騙って漁夫の利を狙った可能性もあるが、疑問は尽きない。クラウスの提案で、ミナはライザと共にマルセイユへ。一方アルヴェロとプレイヤー名はオスマントルコを探るため、マディラに向かうこととなった。

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6章 霞む幻影


マディラに到着するも、本題に入る前に話したいことがあると言うアルヴェロ。ひとまず街に入って話すことになったのだが……

アルヴェロとの会話中、オスマントルコ兵に捕らわれた。フワンが何者かに脅されていたと判明したところでハイレディンが現れ、オスマントルコ内にほかの敵がいることを示唆する。
そこにライザがアルヴェロたちの解放を求めて現れた。ハイレディンは交渉に応じるらしい。

ライザはバルタザールたちから情報を得て救援に来たのだという。
ハイレディンとの問答のうちに生まれたのは、クラウスへの疑念----本当に彼の誘導があったのならば、ミナが危ない。マルセイユに向かわねば。

マルセイユの港で、ジュリアンとバルタザールに出会った。ミナはクラウスに伴われて、海路でアムステルダムに向かったという。アムステルダムの港に向かおう。

アムステルダムの港には、以前メルカトール邸を訪れていたフレデリクがいた。ネーデルラントの運び屋に過ぎない彼でも、アンティリアを巡る各国の争いは聞き及んでいるらしい。危険と言われても、ここで止まるわけにはいかない。港の端に向かったというミナを追わなければ。

  造船所近くの橋あたり

ミナを見つけるも時すでに遅く、クラウスの仲間の手によって捕らえられてしまった。
企みに勘付かれたと知ったクラウスは、アンティリア・クロスは各国を争わせるための作り話だったと明かし、すでに乱れた世を喜びながら、仲間にミナを連れていかせた。

残された一行は、次の一手を探り始めた。ライザはミナと信義のため、伝説に関する真実を追うという。対するアルヴェロは、ミナの行方とクラウスの正体を探ると申し出て、しばらく個別に調査したのちに、リスボンかプレイヤー名の立ち寄りそうな港に連絡を入れると約束した。