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12月のリスボン。
温暖な西地中海の沿岸に位置するこの街にも冬が訪れました。
教会前には真っ白なツリーが飾られ、いよいよ始まらんとするクリスマスのお祝いに、街はきらめきを増しつつあります。
そのツリーの前に、一人の老紳士の姿がありました。
老紳士は温和な表情を浮かべながらも、話す言葉には幾ばくかの厳しさが含まれています。
彼こそ北の地に暮らすサンタクロースたちの間で“伝説”とされている“老師クラウス”でした。
老師はいまリスボンを拠点とし、2人の新米を一人前に育てるための訓練に取り組んでいます。
その訓練の最終段階として、老師は新米2人に対して、世界中の子供たちにプレゼントを届けてくるように命じるのでした…。
ただ、この訓練、失敗は許されません。
いくら新米とはいえ、サンタクロースの訪れを心待ちにしている世界中の子供たちを失望させるわけにはいかないのです。
そこで航海者の皆さんに、新米たちの監視役をお願いします。
もしも彼らが休んでいるようなら、ちょっとかわいそうですが尻を叩いてやりましょう。
そして、彼らの訓練の成功と、サンタクロースとしての成長を見守ってあげてください。
《お菓子の杖》を見せてくれたら、ささやかなプレゼントをやろう 色んな街に、クリスマスツリーとゆきだるまを飾ったぞ
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