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物語 †
史上初のインド遠征艦隊出航に沸きあがるリスボンの港。あなたは、アルヴェロと名乗る、駆け出しの交易商と出会う。
いつか、巨大な船を手に入れると語る彼の視線の先には、無限の海原のように大きな、父の背中があった。
16章:栄誉ある勝利 †
- あらすじ
プレイヤー名たちは、ペルシャ絨毯を無事に仕入れることができた。
プレイヤー名の購入数は、マハーディを上回り、みごと勝利。
サンジャイは、マハーディに代わって、特許商人に任ぜられる。
これは同時に、ポルトガルが、コショウの大きな仕入先を獲得することも意味していた。
ガマのもとに、勝利の報告に戻るプレイヤー名とアルヴェロ。
ガマは、次回の本国との連絡で、二人の手柄を報告することを約束するのだった。
マハーディのものだった特許商人の店も、サンジャイのものになったという。
二人は、さっそく、その店にむかうことに。
サンジャイの店は太守謁見室から出て右を曲がった角
サンジャイは、こんな大きな店を持つことができるなんて夢のようだ、と二人に感謝する。
サンジャイらしからぬ謙虚な態度をからかうアルヴェロに対し、サンジャイは、照れかくし半分に「感謝は、ほんのちょっとだけだ」と、強がるのだった。
17章:本国の指令 必要名声:10000 †
- あらすじ
この後、プレイヤー名は、ガマに呼び出される。
条件:インド入港
艦隊の正式な人員ではないのに、いろいろと頼んで済まないと詫びつつも、新たな仕事を依頼してくる。
それは、エジプト経由でやってくる本国からの密使に、定期連絡の文書を受け渡すこと。
密使との合流予定地は、紅海西岸の砂漠であるという。
密使と会う条件:上陸時に変装度52以上(変装度が足りないと密使が登場しない)
上陸して左手に進むと、地面が少し窪んだ所があり、そこに密使がいる。
ちなみに、上陸後に着替えて変装度の低い状態で話しかけると、そんな格好では人目につくから早く着替えて来いと怒られる。
紅海へとおもむいたプレイヤー名は、無事、密使を発見。
定期連絡の文書と引き換えに、本国よりの命令書を受け取る。
命令書を受け取ったガマは、暗号で書かれたその文面を、解読にまわす。
プレイヤー名は、その働きをガマに感謝され、贈り物をもらうのだった。
豪華な首飾りを入手する。
18章:カリカットの異変 †
- あらすじ
条件:17章終了後35日以上の航海を経ていること。ゴア・ディヴ入港でも発生(34日未満で発生確認、詳細は不明)
プレイヤー名は、カリカットに来ているポルトガル商人から、災難だったな、と話しかけられる。
何事が起こったのかと、ポルトガル商館へとむかうと、そこには苦々しい顔をした士官がひとり。
士官によれば、本国よりの命令書には、交易に関する全権を、インド通商院なる国王直属の組織に譲り、ガマ艦隊はカリカットを退去せよ、と書かれていたのだ、という。
しかし、ガマは、艦隊の功績を無視する、この命令を、受諾し、艦隊のほぼ全員がこれに従った、というのである。
しかし、カリカット退去に不満を持つ一部の者たちは、昼間から酒場にたむろしていた。
彼らが語るには、通商院とはリスボンの大商ディエゴ・サルミエントの献策で作られた組織なのだという。
仕入れたコショウを、リスボンではなく、ディエゴの建てたマディラの商館へ運びこむなど、あまりに話ができすぎている。
それは、つまりディエゴが最初から、ガマの手柄を横取りするつもりだったんだろう、と疑っていた。
出航所前のヴェネツィア執政官とフランス執政官の間ぐらいにアルヴェロが立っている。
父の悪い噂を信じられないアルヴェロ。
困惑の中、サルミエントの息子であるという、隠し通してきた事実をガマに知られてしまう。
だが、ガマは驚きもせず、今回の一件の背後にはコショウの暴落を避けるためといった、何らかの目的があるに違いない、と冷静に分析。
また、ディエゴについても、軍人である自分よりも、的確に流通を仕切ってくれるはずだと、弁護する。
そして、アルヴェロに艦隊の点呼を命じると、
プレイヤー名のこれまでの協力に改めて感謝し、カリカットの街を去っていくのだった。
19章:真実への旅立ち 必要名声:12000 †
- あらすじ
条件:ゴア出航所入港(ディヴ・カリカットでも発生・インド圏か?ポンディシェリでは発生せず)/ 18章終了後5日以上の航海を経ていること
ガマに代わって、カリカットに駐在する役人よりプレイヤー名に、呼び出しがかかる。
役人は、ガマに信任されていたプレイヤー名を帰還させようと画策。マディラの王立商館まで、コショウ100袋を運搬し、そのままリスボンへ帰還するよう、命じる。
駐在商館の前では、ゴアへ行ったはずのアルヴェロが待っていた。
一緒にリスボンへ乗せていって欲しいというアルヴェロ。彼は、ガマの勧めに従い、父・ディエゴの疑惑の真偽を確かめるため、艦隊を脱退してきたのだという。
プレイヤー名は、アルヴェロの勧めで、リスボンへの帰還のあいさつをするため、サンジャイの商館にむかう。
二人の帰還を残念がるサンジャイは、餞別代わりと、運搬分以上のコショウをくれる。
アルヴェロは、いつか必ず故郷の仲間を連れて、インドへ戻ってくることを約束するのだった。
コショウ150樽を入手する。
帰途についた二人は、長い旅路を経て、ようやくマディラに到着する。
プレイヤー名が、王立商館にコショウを納入すると、商館秘書と商務員は、うんざりしている。
自前の船を使わず、プレイヤー名を運送役によこした通商院の役人を非難し、こう漏らす。
「インドからの輸送も、わが商会で掌握できておれば、こんなことは許さんというのに」
サルミエント商会の深い関与を疑わせる言葉に、アルヴェロはショックこそ受けている様子だが、あくまで前向きな態度を崩さない。
彼は、艦隊を抜ける際、ガマより「旅立ちの信念を捨ててはならない」と言い聞かされていたのである。
こうして、二人は、ようやくリスボンへ帰還することとなる。
20章:問い詰めるも †
- あらすじ
プレイヤー名の船は、やがてリスボンに到着する。
広場の北側の十字の花壇あたりにフワンが立っている。
仲間のもとへむかうアルヴェロ。突然の二人の帰還に驚くフワン。だが、フワンのほかに仲間の姿が見えない。
聞けば、仲間たちはみな、ディエゴに雇ってもらうために、商売をやめてしまったのだ、という。
預けていた金も、商会入りの用立てに使いこまれてしまっていた。
仲間の思わぬ裏切りに、動揺を隠せないアルヴェロは、プレイヤー名を連れ、自宅を目指した。
自宅へ戻ると、執事の制止をふり切り、ディエゴの執務室へと向かうアルヴェロ。
執務室に入るなり、ディエゴにかけられた疑惑について話し、返答を求める。
だが、ディエゴは無言のまま。
アルヴェロは、疑惑を晴らすために帰ってきたのだ、と力説したが、やはり返答はない。
ディエゴは、「手柄は国王に報告しておく」とだけ言うと、執務室を出て行ってしまう。
呆然自失のアルヴェロは、やがて机に置かれた一通の書簡を手にする。
アルヴェロは、書簡を見るや、プレイヤー名に、また来るように伝え、それきり自室にこもってしまう。
21章:明かされる過去 †
条件:20章終了後5日(前後)の航海を経ていること←5日で出現確認
- あらすじ
後日、プレイヤー名は、サルミエント商館の前でアルヴェロと再会。アルヴェロから、先日の書簡を見せられる。
それは、マルセイユの酒場にいたイレーヌからディエゴに送られた手紙であった。
手紙には、イスパニアの傭兵隊長のバルタザールが上官と対立した末、傭兵隊長を解任され、今は追われる身となっていること。
そして、その上官アルバ公との取りなしを、バルタザールの旧友であり、一国の名士であるディエゴに依頼したいことが書かれいた。
だが、アルヴェロは、何よりも、最初の一文に衝撃を受けていた。
「あの不幸な事件でナタリアさんを喪って以来、あなたとバルタザールには、長くつらい時期が続きました」
ナタリアとは、病気でなくなったはずの、アルヴェロの母親であった。
アルヴェロは、ディエゴに手紙の内容について問い詰めたが、やはり返答はなく、それどころか、口すらきいてもらえなくなったという。
手紙の内容が、コショウの一件と関係あるのではないかと考えたアルヴェロは、イレーヌの居場所を知るプレイヤー名に、イレーヌのもとへ連れて行って欲しいと懇願する。
プレイヤー名たちは、イレーヌと対面。
手紙に対するディエゴの返事を聞こうとするイレーヌ。
だが、アルヴェロは、手紙を盗み見してきたことを明かし、十七年前の事件について、たずねる。
イレーヌは静かに語りだす。
かつてのディエゴとバルタザールは、ポルトガルの交易商として、時に海賊まがいの手段も使いながら、地中海にその名を轟かしていた。
だが、彼らの財産に目を付けた、大海賊・ハイレディンが、孤島マディラに構えた商館を襲撃。
ナタリアは、幼いアルヴェロを炎から守り抜いて死んでしまった。
バルタザールは、ハイレディンへの復讐を決意するが、ディエゴは商会と息子を守ることに専念して、彼に協力しようとはしない。
そのため、バルタザールはとうとう亡命するに至ったのだという。
バルタザールが、非協力的なディエゴの態度に愛想をつかし、決別に至った事実に、アルヴェロはショックを受ける。
イレーヌは、バルタザールは決して、ディエゴに愛想をつかしたわけではない。二人は、今も見えない絆で結ばれているはず、と祈るようにつぶやく。
しかし、バルタザールが逃亡直前、今のディエゴに弱みを見せれば足元をすくわれる、との言葉を残した、と静かに告げた。
実は、バルタザールは、逃亡直前、ディエゴに対し、「今のヤツに弱みを見せれば、足元をすくわれかねん」と言っていたのだった。
バルタザールが、ディエゴの真意について、何らかの重要な鍵を握っている…。
そう確信したアルヴェロは、イスパニア領海となった西の海を渡ることを決意。
リスボンに帰ったら、インディアスへ行く方法を探ってみようと心に誓うのだった。
22章:黒鯱を追って カリブ海入港許可 必要名声:16000 †
- あらすじ
プレイヤー名は、アルヴェロとともに、王宮まで来るように、命じられる。
二人のインドでの功績に報いるため、国王から褒賞があるためとのことだった。
広場の北側の十字の花壇あたりにアルヴェロとフワンが立っている。
インディアスへ渡る許可を、もらうことができずに困っているアルヴェロ。
褒賞のことを聞き、アルヴェロは、父ディエゴが自分たちの手柄を、約束通り国王に報告してくれたことを知る。
「やっぱり、親父は何もかわっちゃいない」と、アルヴェロは自分に言いきかせるのだった。
国王に謁見したアルヴェロは、この機にインディアス渡航の件を願い出る。
渡航の口実は、西方のインディアス諸島の潜入調査である。
かの地が、自分の見てきた東方のインドとは、別の土地であることを証明し、コショウが存在しないことを確かめたい、というのだ。
アルヴェロの意気ごみを買った国王は、二つの条件を提示し、渡航を認める。
一つは、正式の使者ではなく、密偵として送り出すこと。
もう一つは、インドで共に活躍したプレイヤー名を同行させることだった。
100,000Dを入手する。
カリブ海の入港許可を入手する。
うまく国王から渡航の許可を得られ、喜ぶアルヴェロだが、プレイヤー名を巻きこんでしまったことを深く詫びる。
そうして二人は、イスパニアが拠点を構えるサントドミンゴへむけ、出航していくのだった。
無事、サントドミンゴで合流した二人。
バルタザールの足取りを追う術もないため、まずは、このインディアスの島々に、コショウがないかを調査する。
サントドミンゴ、サンフアン、ジャマイカ、サントドミンゴの郊外の順番で調べる
周辺の島に、コショウなど、影も形もないことを確認した二人が、サントドミンゴを出航すると、そこには、アルバ公の艦隊に襲われている、バルタザールの船の艦影が見えた。
二人が助太刀に入り、形勢は逆転。見事、敵艦隊を撃退する。
一行は、敵の本体が合流してくる前に、ジャマイカへと退去することにする。
アルバ公艦隊 戦闘用ガレオン X 5隻と戦闘になる(耐久力580ぐらい)。
味方はバルタザールの戦闘用キャラック X 2
バルタザールはほとんど戦力になりません。ちなみに、相手は手強いので十分準備してから戦闘に臨むこと。太陽の護符も有効
戦闘後名工の大工道具×12獲得
23章:求められる決意 †
- あらすじ
ジャマイカの街で、アルヴェロは、バルタザールに質問する。
なぜディエゴと決裂しながらも十七年に渡って、「盟友」と信じてきたのか、と。
バルタザールは、かつての商会を脱退し、イスパニアへ亡命した際のことを語りだす。
商館をリスボンに遷したディエゴは、無頼の道を捨て、地位と商会経営に血道をあげるようになっていた。その姿に失望したバルタザールは傭兵として戦い続けることを宣言。
だが、ディエゴは動じもせず、独力では勝ち目がないと諭す。その際に、聖書の文言を引用し、こう説いたのだった。
「旧約聖書「申命記」にて、神はかく語れり。『復讐と報いは、我のもの。それは、彼らの足、よろめくときのため。その災いの日は近く、来るべきこと、すみやかに来るべし』…いずれ、裁きは連中にも下る。私は、その時が来るのを待つ。それだけだ−」
ディエゴは「時が来るのを待つ」と言った。それゆえ、バルタザールはいつか共に戦う日もあると信じてきたという。
しかし、そこまで一気に語ると、バルタザールは急に表情を曇らせた。
アルヴェロは、その理由をたずねるが、バルタザールは口を閉ざしてしまう。
なおも問いかけるアルヴェロに、バルタザールはこう返す。
「そうして、すべてを知った末、ディエゴが変心していたと、決まったらどうする?貴様に、ヤツを止めるだけの覚悟があるとでも?」
アルヴェロは、バルタザールを見据えると、決然とした口調で、「ある」と答えた。
アルヴェロの決意の固さに、バルタザールはようやく重い口を開いた。
実は、彼が拿捕した海賊船から、ディエゴが大海賊ハイレディンに対し、資金提供をしていたことを示す書簡が見つかったというのだ。
自分の母の仇であり、バルタザールの宿敵でもある、ハイレディンとの結託−。
アルヴェロの脳裏に、一つの心当たりが浮かぶ。
それは、ハイレディンの人質を奪還する任務を受けた時のこと。
ハイレディンは、アルヴェロの船の樽に刻まれたサルミエント商会の紋章を見ると、急に略奪を止めるのだった。
がく然とするアルヴェロ。
そこに、突如、砲撃の音が響き渡る。
アルバ公の艦隊が、すでにこの街を包囲していたのだ。
バルタザールは、プレイヤー名とアルヴェロに包囲網を抜けて帰還するように命じると、並みいるガレオン船の群れに、単艦で突入していくのだった。
24章:疑惑の渦のなかで †
- あらすじ
帰還したプレイヤー名とアルヴェロに、王宮へ報告に戻るよう、呼び出しがかかる。
だが、アルヴェロは、勅命のことなど、まったく上の空の様子。
国王の前で、インディアスにコショウがなかった事実を報告する段になっても、その様子は変わらなかった。
100,000Dを入手する。
アルヴェロは、父・ディエゴのことで頭が一杯で終始上の空であったことを詫びると、重い足取りでいずこかへ立ち去ってしまう。
5日以上の航海を経ていること
しばらく経ったある日、プレイヤー名はリスボンの港前で、フワンに、船に乗せて欲しいと泣きつかれる。
聞けば、アルヴェロがいなくなってしまったのだという。
アルヴェロは、朝からおかしな様子で
「そんな噂、絶対に信じられない」
「王様のコショウなのに」
と繰り返しつぶやいていたという。
プレイヤー名とフワンは、アルヴェロの独り言だけを手がかりに、彼の行方を捜すことにする。
25章:摘発 †
- あらすじ
マディラに到着したプレイヤー名とフワンは、港前でアルヴェロを見つける。
アルヴェロは、ディエゴについてのとんでもない噂を聞いて、マディラに来たのだという。
三人は、人目を避けるため、酒場へとむかう。
アルヴェロが聞いた噂によれば、ラスパルマスで王家の専売品であるはずのコショウの取引が行われていたのだという。
しかも、その場にいたのはサルミエント商会の船員と、イスパニアの軍人だったとのこと。
リスボンの王室を通さずに、競争相手であるイスパニアにコショウを売るなど、あり得ない話である。
もし、その噂が事実ならば、ディエゴは自分の特権を利用して、国を裏切り、イスパニアを相手に裏取引をしていることになる。
アルヴェロは、マディラに来て出航所の記録を調査した。
その結果、コショウの運搬船と思しき、所属も目的地もわからない船が出ているのを、見つけてしまったのだった。
次々と出てくる、ディエゴの疑惑。アルヴェロはもしかすると、父は本物の悪党なのかもしれないと嘆く。
フワンは、すべてを確かめるまであきらめてはダメだと、必死でいさめる。
その声に、アルヴェロは、募る疑念を払いのけ、最後まで真実を追究しようと、決意を新たにするのだった。
プレイヤー名とフワンは、アルヴェロの頼みで、怪しい船が出港する予定を調べにむかう
出航所役人は、記録簿を見せることを渋るが、フワンの機転により、何とか閲覧に成功する。
しかし、その船は前日すでに出港してしまっていた。
三人は急ぎ出航し、その船を追跡するのだった。 ※一度洋上に出ないとイベント進行しません。
アルヴェロたちは、ラスパルマスの酒場にて、例の怪しい船の船員たちを見つける。
しかし、なんとそれはかつて一緒に商売をしていた仲間たちであった。
ディエゴの元にいった挙句、よりによって裏取引に手を染めていたことに、がく然とするアルヴェロ。
三人は、ひそかに彼らの後を追う。
案の定、港でイスパニア軍人と、コショウの取引を始める、かつての仲間たち。
アルヴェロは、コショウの行き先を突き止めるのが先決と、残った軍人たちの会話に耳をそばだてる。
そして、話の内容から、彼らの帰還先がバレンシアであると知る。
「バレンシア、か…」
アルヴェロは、ひどく疲れきった様子でつぶやくのだった。
26章:最後の覚悟 †
- あらすじ
バレンシアには、大量の軍艦が停泊していた。
ラスパルマスで見た船など、どこに行ったか、わからない有様だ。
だが、アルヴェロは、すでにコショウの行き先の見当はついている、という。
宰相・アルバ公−。この街に居を構える、イスパニア屈指の権勢家である。
プレイヤー名たちは、その邸宅へ。
アルヴェロは、門前の衛兵に問い詰められ、思わず、サルミエントの本名を口に出してしまう。すると、衛兵は掌を返し、アルバ公との面会許可を取り付けてくる。
プレイヤー名たちは、もう成り行き任せとばかりに、アルバ公と対面するのだった。
アルヴェロをディエゴの使いと勘違いし、用件を聞いてくるアルバ公。
アルヴェロが、コショウの件に言及すると、コショウは充分に頂いた、との返答。
それは、ディエゴがイスパニアと内通していることを裏づける、決定的な証言であった。
アルヴェロが戸惑っていると、アルバ公は出し抜けに、ディエゴへの言伝を依頼してくる。
艦隊派遣の件、滞りなく進んでいる、と。
アルヴェロたちには何のことか見当もつかない。
その時、伝令の兵士が駆け込んでくる。
「アントワープ沖にて、我が軍の艦隊が奇襲を受け、壊滅的な打撃を受けた模様! 至急、増援を派遣されたしとのこと」
がく然としたアルバ公は、アルヴェロにこう告げて、足早に退出する。
「ネーデルラントが緊急を要する状況ゆえ、艦隊派遣を当面見合す」
残されたプレイヤー名たちは、目の前の出来事に、ただ呆然と立ち尽くすのだった。
ディエゴのイスパニアへの内通が決定的となり、アルヴェロは、絶望に打ちひしがれていた。
自暴自棄になって叫ぶアルヴェロ。フワンは、慰めの言葉すら、見つからずにいる。
しばらくして、ようやく落ち着きを取り戻したアルヴェロは、こう覚悟を固める。
出てきた証拠を突きつけて、ディエゴに内通を止めさせる。
それでも、父が思い直さないようなら戦いも辞さない、と。
27章:父の言葉 †
- あらすじ
覚悟を決め、サルミエント商館へと戻ったプレイヤー名たち。
執事は、アルヴェロに、一通の手紙を差しだす。
それは、ディエゴからの手紙だった。
「ハイレディンの陽動に成功した。
この上は、アルバ公と共に、決戦を挑むのみ。
たとえ敗れたとしても悔いはない。
だから、誓ってほしい。
たとえ、我が身が滅びようと、おまえは、望むままに人生を歩んでゆくことを。
長い葬送の十七年、おまえは、私にとって、かけがえのない存在だった。
幸せになれ アルヴェロ−」
すべては、ハイレディンを油断させ、倒すための策略だったのだ。
アルヴェロは、その短い手紙に込められた、父の慈愛、そして執念と覚悟に戦慄する。
その時、突如、扉を開ける者がいた。
それは、インディアスで別れたバルタザールだった。
バルタザールは、ディエゴの本心を見抜き、さらにはアルバ公が艦隊派遣を取りやめたことを知り駆けつけたのだという。
プレイヤー名はハッとする。
アルバ公は、アルヴェロを、ディエゴの使いと勘違いし、艦隊の派遣中止を告げた。
これは。すでにパルマへむかったディエゴに、その報せが届いていないことを意味する。
ディエゴの身が危ない。
アルヴェロは、プレイヤー名、バルタザールとともに決戦の地・パルマへと急行するのだった。
28章:決戦の果てに †
- あらすじ
パルマの港には、まだ、ハイレディンの到着を待つディエゴの姿があった。
バルタザールは、計画がすでに破綻していることを報せる。
だが、ディエゴは、長年かけ手に入れた機会を逃すわけにはいかない、と戦場へむかおうとする。
アルヴェロは、父に加勢しようとするが、バルタザールが引き止める。
それは、約束通りと見せかけハイレディンをおびき寄せるためでもあり、何よりも、ディエゴ自身の覚悟に水をさすまいとする旧友としての情ゆえであった。
ディエゴが、ハイレディンに戦いを仕掛けると、間もなく、水平線のむこうから、首領の危機に備えて伏せていたと思しき、海賊の援軍が出現。
アルヴェロは、ディエゴを救出するため。バルタザールとプレイヤー名は、ハイレディンの援軍との合流を阻止すべく、出航する。
重ガレー5隻との戦闘。
第一波は撃退したものの、援軍はさらに押し寄せる。
バルタザールは、プレイヤー名に、アルヴェロの援護を任せ、敵軍の侵攻を単艦で阻止するのだった。
ガレアス1隻、重ガレー5隻との戦闘。
どちらも太陽の護符が有効。22章での戦闘と合わせても、太陽の護符は1つで足りました
ディエゴをうまく逃がしたアルヴェロと共に、ハイレディンと戦うプレイヤー名。
激戦を制し、ついにその巨大なガレアス船を戦闘不能に追い込むが、ハイレディンは戦闘海域を脱出。あと一息のところで、取り逃がしてしまう。
29章:終焉 †
- あらすじ
リスボンに帰還したプレイヤー名たち。
ディエゴはアルヴェロとプレイヤー名に先に商館に戻っているよう告げる。
商館では、執事が全員の無事を祝い、むせび泣いていた。
アルヴェロは執事に、ディエゴが秘密裏に進めてきた、ハイレディン打倒計画の全貌についてたずねる。
ディエゴが、本国ではなく、イスパニアのアルバ公の艦隊を頼った理由は、ハイレディンを倒すには、世界最強の艦隊を動員する必要があると判断したためだった。
コショウの横流しによって、ひそかに援軍の約束をとりつけたディエゴは、その一方でハイレディンとも癒着を始める。
極めて用心深いハイレディンに、再三援助を繰り返し、その信用を得ることに成功したのだった。
すべては、計画に完全を期すための、長きに渡る布石であった。
アルヴェロが父に思いを馳せていると、そこにディエゴが戻ってくる。
ディエゴは、これまで自分たちを支えてきてくれたプレイヤー名に深く感謝する。
そして、息子アルヴェロが一人前になりつつあることを喜び、こう告げる。
「これで、安心して肩の荷を、下ろせるというものだ」
呆気にとられるアルヴェロ。ディエゴは、「国王に謁見し、今までの背任をすべて詫びてくる」といって、商館を出て行ってしまう。
アルヴェロは、もしかしたら、船乗りをやめることになるかもしれない、とつぶやく。
これから父ディエゴは重罪人として、世間の冷たい視線にさらされるから、自分がその支えになりたい、というのだ。
アルヴェロのその静かな決意表明に、異議を唱える者はいなかった。
30章:見果てぬ海へ †
- あらすじ
酒場にて
リスボンの街では、ディエゴがインド通商院の顧問官を引退した、との報が流れていた。
酒場の客たちが、引退の背後にある裏事情について、話をしている。
噂によると──、ディエゴは、職権濫用の罪を自ら明らかにし、商会の解散と、全公職からの辞任を求めた。
だが、国王はその申し出を、ディエゴの辞任のみに止め、それ以上の彼の罪を問わなかった、という。
客たちは、みずから罪を表明するなんて不自然だとし、噂をデマだと決めつけているようである。
街角には、ガックリと肩を落とす商人がいた。(守衛の近く)
ディエゴの通商院を引退し、コショウの専売制度が廃止されるのでは、と期待していたのである。
プレイヤー名が港前に出ると、そこには、見慣れた顔が待っていた。
アルヴェロが、新たな旅への出航準備をしているところだった。
ディエゴは、アルヴェロが、商会を手伝うと申し出ても、「おまえのような軽はずみな者につとまるとでも?」と一笑したのだという。
ディエゴは、バルタザールと新たな傭兵契約を結び、再びハイレディン打倒に乗り出すつもりなのだ。
アルヴェロは、ディエゴの「自分の信じる道を、己の商売の道を進むがよい」という言葉に従い、新たなる世界への旅立ちを決意していた。
出航準備を終えたフワンが駆け寄って来た。
アルヴェロは、プレイヤー名に、未だ誰も見ぬ、「世界の果て」での再会を約束。
果てしなく青く広がる海へ、船を漕ぎ出していくのだった。
サルミエント商会紋章を入手する(バザー等ですでに入手している場合は手に入らないようです)