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物語 †
あなたが偶然ヴェネツィアの街中で助けた令嬢は、元首補佐官アルヴィーゼの妹にして名家オルセオロ家の娘ヴィットーリア。
彼女は、冒険家や芸術家を支援する活動に没頭しており、自ら主催するサロンにあなたを招待してくれるのだった。
序章:旅立ち †
- あらすじ
東方交易がもたらす巨万の富により、長きに渡り地中海の女王として君臨してきた、潟上の都市国家ヴェネツィア。
この美しき水の都にてプレイヤー名は航海者としての第一歩を踏み出した。
2,000Dを入手する。
ダガーを入手する。
帆塗料を入手する。
望郷のカリヨンベルを入手する。
東地中海の入港許可証を入手する。
1章:昇天祭の出会い †
- あらすじ
昇天祭の日、ヴェネツィアにて行われる、「海との婚礼」の儀式。人々は、国家の永遠の繁栄を予感させる、その豪奢なる光景に酔いしれていた。
と、そこに、突如、助けを求める女の声が響く。
貴族家の侍女らしきその女は、お嬢様を助けてほしいと、プレイヤー名に懇願する。
街のはずれへ駆けつけると、そこには貴族の娘を手にかけようとする暴漢の姿が。
姿を見られた彼らは、プレイヤー名もろとも始末しようと、短剣を構える。
だが、巡回中の夜警隊が通りかかり、たちまち遁走してしまう。
プレイヤー名の勇気ある行動に深く感謝する、その貴族の娘の名はヴィットーリア。名家オルセオロ家の娘であった。
そこに使者がやってきて、彼女の兄のところまで来るよう、伝えられる。
ヴィットーリアは、兄が事件について知るのが、早すぎるのではないかと訝しみつつも、目撃者であるプレイヤー名と共に、元首公邸へと向かうことに。
ヴィットーリアの兄、元首補佐官アルヴィーゼと面会するプレイヤー名たち。
アルヴィーゼは、政敵グラデニーゴ率いる長老派の手下が、妹の身辺で蠢いているのを、事前に察知していた。
だが、彼らが尻尾を出すのを待ち構えるため、あえてその件を秘していたのだという。
自分が政争の囮として使われていたことに、当惑するヴィットーリア。
そのとき、突如、公邸に男たちが乱入してくる。
ヴィットーリアが、自らのサロンに招き、支援している芸術家や、学者たちだった。
アルヴィーゼは、彼らをガラクタと断じ、いつまで家に飼い続けるつもりだと、皮肉る。
だが、ヴィットーリアは、彼らへの援助は、このヴェネツィアの文化を発展させるための大切な仕事だとし、出て行ってしまう。
アルヴィーゼは、妹の強情さに嘆息する。
公邸の表で、ヴィットーリアは、兄の自分への態度を嘆く。父も母も亡き今、肉親はアルヴィーゼ一人しかいない。少しは、自分の身を心配してくれてもいいのに、と。
ひとしきり、胸の内を明かしたヴィットーリアは助けてくれたプレイヤー名に改めて感謝を述べる。
そして、来る日の再会を約し、黄昏の街へと消えていくのだった。
香油を入手する
2章:異色のサロン †
- あらすじ
1章終了後30日以上の航海を経ていること
出航所でイベント開始
ある日、プレイヤー名は、ヴェネツィアの港にて、無賃乗船をとがめられているムスリムの少年と出会う。
財宝発掘家の卵で、ハルーンと名乗るその少年はプレイヤー名が、ヴィットーリアと知り合いだと知るや、自分を彼女に紹介して欲しいと懇願する。
オルセオロ家を訪れたプレイヤー名を、歓待するヴィットーリア。紹介を受けたハルーンは、ヴィットーリアに自分を売り込むため、手持ちの発掘品を差し出そうとする。
だが、ヴィットーリアは、それが盗掘品であることを知り、受け取りを拒む。
彼女は、学問的な発掘には喜んで出資するが、遺跡を傷つける盗掘を、嫌っていたのだ。肩を落とし、去っていこうとするハルーン。
だが、ヴィットーリアは、そんな彼を呼び止め、盗掘をやめることを条件に契約を持ちかける。
ハルーンは大喜びでこれを受けるのだった。
新しい仲間を歓迎する芸術家や学者たち。
彼らは語る。専門家も真っ青の目利きであるヴィットーリアのサロンでは、普通の貴族のサロンと違い、お世辞が一切通用しない。
その代わりに、世に認められぬ一匹狼にも活躍の場が与えられるのだと。
不意にハルーンが、オルセオロ家で収蔵している美術品を見てみたいとせがむ。
ヴィットーリアは、特別だといって、プレイヤー名を伴い、収蔵室へと向かう。
そこでヴィットーリアが自分が好きな絵だと言って見せたのは、一枚の聖母子画だった。
この絵に描かれた、穏やかな微笑を湛えた聖母。それこそが、ヴィットーリアが芸術に興味を持つきっかけとなったのだという。
そこに突如響き渡る怒声。無断で収蔵室に入ったことを叱るアルヴィーゼに、ヴィットーリアは謝りつつも、なぜそこまで頑なに立ち入りを禁じるのか尋ねる。
アルヴィーゼはおまえが関知することではないと答え、政務に出て行ってしまう。
落ち込むヴィットーリアに、ハルーンは自分がムリを言ったせいだと謝る。
そして、あらためてプレイヤー名に、ヴィットーリアに自分を引き合わせてくれたことを感謝するのだった。
山師のダウジングロッドを入手する
3章:聡明なる月の女神に †
二章終了より30日後。
商業地区道具屋主人前にいるエマレッタと会話する。
- あらすじ
後日、プレイヤー名はヴィットーリアとハルーンが、出航所の役人と言い合いになっているところに出くわす。
事情を語る二人。発端は、議会での地盤固めを望むアルヴィーゼが、ヴィットーリアを有力貴族と結婚させようと画策したことだった。
自分の意志を無視する、兄の強引な手口をよしとしないヴィットーリアは、ハルーンの手引きで、屋敷を脱出。
そのままナポリ近郊にあるというローマ時代の遺跡を見に行こうとしていた。
ところが、港にはすでにアルヴィーゼの手が回っており、オルセオロ家の船を出すことができなかった。二人は、プレイヤー名にナポリの遺跡に連れていってほしいと持ちかける。
ナポリへ移動
ナポリに到着し、早速、郊外へ向かうプレイヤー名たち。
ハルーンの地図によれば、街から東の方角にある大きな枯れ木が、遺跡への目印だという。
郊外東側にある大きな枯れ木を調べるとカンパーニャ地方へとばされる
目印のリボン(行商人から購入)を所持していくことを薦めます。
ようやく到着した遺跡では、すでに発掘隊の手により、太陽神・アポロンの像が出土していた。
発掘を指揮する青年はさらにアポロン像と対になる、月の女神ディアナの像を探すよう命じる。
ヴィットーリアは、遺跡が噂通り、ローマ時代のポンペイの街だったことに、歓声を上げる。
それに気づき、声をかけてくる青年。そこに、一台の馬車がやってくる。
出てきたのは「伯爵夫人」と呼ばれる壮年の婦人だった。発掘隊長のジュリアンは、彼女に慇懃にかしずく。
アポロン像に目をつけた伯爵夫人は、自分の庭園を飾るため、すぐに掘り出し、馬車に積み込むよう命令。だが、ヴィットーリアは、盗掘同然のその行為をとがめる。
盗人呼ばわりされた夫人は腹を立てるが、そこにジュリアンが割って入る。
彼は彫像を、価値もない粗雑なものだと嘘をつき遺跡から出土したという、豪華な金細工の首飾りを差し出す。たちどころに機嫌を直す夫人。
去り際、ジュリアンは、ヴィットーリアにこう告げる。
「聡明にして、美しき月の女神ディアナに、いつか再びお会いできますことを」
馬車が行った後、ヴィットーリアは、ジュリアンが「パヴォ(孔雀)」、すなわち、価値のない物を売りつけ、文芸保護家から金を騙し取る輩かもしれないと疑う。
なぜなら、彼が、夫人に差し出した首飾りは、出土品ではなく、最近になってから作られた模造品だったためだ。
だが、その一方、彼が主人に嘘をついて、アポロン像を守ったことも、紛れもない事実だった。
ジュリアンの相反する行動に当惑しつつも、ヴィットーリアは、遺跡まで連れてきてくれた、プレイヤー名に礼を言い、ナポリへの帰途につく。
20000D入手
冒険名声40獲得
街に、アルヴィーゼの命を受けた、彼女の侍女エマレッタが待ち構えていた。
婚姻が破談になったと告げられ、思わず笑顔を見せるヴィットーリアに、エマレッタは呆れ顔。
ヴィットーリアは、オルセオロ家の船に乗せられヴェネツィアへと連れ戻されてしまう。
4章:キプロス迎撃指令 †
- あらすじ
3章終了後30日以上の航海を経ていること
出航所でイベント開始
キプロス島沖で、トルコ海軍により、ヴェネツィア籍の商船が襲われる事件が頻発していた。
それでも、これといった対抗手段を講じない政府に、苛立ちを募らせているヴェネツィア市民。
そうした中、プレイヤー名は、十人委員会委員長グラデニーゴにより、元首公邸へと呼び出される。
公邸には、同じく呼び出された民間の船乗りたちがいた。グラデニーゴは、プレイヤー名らを臨時で徴用し、キプロス沖に出没するトルコ艦隊の討伐を命じると宣言。
船乗りたちは、なぜ、正規の海軍ではなく、自分たちを派遣するのだと異論を唱えるが、グラデニーゴは、取り合おうともしない。
そこにアルヴィーゼが乱入。プレイヤー名らを指し、こう言う。
「彼らは、ヴェネツィア市民とトルコ、両者に対し、体面を繕うための捨て石派兵というわけか」
核心を突かれて、狼狽するグラデニーゴ。アルヴィーゼは、自ら討伐艦隊の指揮を執ると宣言。
グラデニーゴは、後で後悔するでないぞと言い、立ち去っていく。
自分たちが「捨て石」とは、どういうことか。
船乗りたちの問いに、アルヴィーゼは答える。
トルコの軍事力は、ヴェネツィアの数十倍。全面戦争に陥れば、まず勝ち目はない。
しかし、海賊行為をこれ以上黙認しては、長老派は世論を敵にまわし、次の選挙が危うい。
そこで、勝敗は度外視で、民間から徴用した艦隊を派遣。曲がりなりにも討伐に乗り出したことで世論を沈静化させ、トルコに対しても、民間人の独断として言い訳をつけようとしたのだという。
アルヴィーゼとプレイヤー名の急な遠征を心配し、港にやってきたヴィットーリア。
アルヴィーゼは、トルコ海軍など、ヴェネツィアの敵ではないとうそぶき、ヴィットーリアに引き続きの謹慎を命じる。冷淡な兄の態度にむくれるヴィットーリア。
そんな妹が去るのを見届けたアルヴィーゼは、こうつぶやく。
グラデニーゴとの対立により、自分はいつ殺されるやもしれない。ヴィットーリアの結婚を急ぐのも自分がいなくても生きていけるようにとの願いゆえなのだ、と。
アルヴィーゼは、ヴィットーリアのためにも、必ず生きて帰るよう、プレイヤー名に言い聞かせると、ファマガスタへの出撃を、全艦隊に命じるのだった。
キプロス島西沖(1400.3385付近)で強襲用ガレー×3、ガレー×2と戦闘
非戦注意:戦闘に参加せず傍観した場合、戦闘経験値5、戦闘名声10、獲得
戦闘終了後、名工の大工道具2獲得
キプロス沖にてトルコ艦隊を補足したプレイヤー名たち。
だが、敵艦隊は殿軍を残し、大半が撤退。
勝利こそしたものの、釈然としないまま、ヴェネツィアへの帰途につく。
ヴェネツィアに戻ると、撤退の理由が明らかに。
トルコに服属するエジプト太守が、アルヴィーゼらの攻撃に対する報復を口実に、コショウの輸出を停止していたのだ。
コショウの輸入が止まれば、ヴェネツィア経済は大打撃を受ける。
すべては、トルコがヴェネツィアを外交的に追い詰めるために仕組んだ、罠であった
また、人々は、キプロス沖の攻撃は、すべてアルヴィーゼの独断だと信じこんでおり、帰還したアルヴィーゼに容赦のない罵声を浴びせかける。
アルヴィーゼは、事の次第を確かめるべく、元首公邸へと急ぐ。
だが、グラデニーゴは、すべては民間の風聞に過ぎないと言いつくろい、アルヴィーゼに新たな指令を下す。
アレクサンドリアへ赴き、停止されたコショウの輸入を再開させよ。アルヴィーゼは、国家の危機を救うため、予算も使節団も与えられぬ、この困難な命令をあえて受け入れる。
そんな彼の背に、グラデニーゴはこう言い放つ。
「オルオセロ補佐官・・・。あなたの亡きお父上は、実に物分りのよい、貴族の中の貴族とも呼べる方でした。わざわざ、身の破滅を招く、今のあなたの行いを見たら、きっと嘆き悲しまれることでしょうな」
アルヴィーゼは、プレイヤー名に長老派の襲撃に用心せよと、ヴィットーリアへの伝言を託し、エジプトへと旅立っていくのだった。
30000D入手、戦闘名声60獲得
5章:砂漠の覇王 †
ヴェネツィアのオルセオロ邸にて開始
- あらすじ
プレイヤー名の帰還にほっとするヴィットーリア。
だが、アルヴィーゼが、エジプトに向かったと知るや、顔色を変える。
危険を察した彼女は、アレクサンドリアへ向かい一緒に兄の身を守ろうと、プレイヤー名に持ちかける。
アレクサンドリアに着いたプレイヤー名たち。だが、港で目を離した隙に、何者かがヴィットーリアを連れ去ってしまう。
(休憩所の北へ)
街の雑踏では、さらわれたヴィットーリアの身柄が、競売にかけられていた。
次々と値を張り合う商人たち。助けを求める声も熱狂にかき消されてしまう。
値が500万に吊りあがったそのとき、忽然と現れた大柄の男が、破格の5000万を提示する。
遊牧民ベドウィン首長、砂漠の覇王ファイサル。
その男の名を聞いた商人たちは、すごすごと立ち去るしかなかった。
ファイサルは、ヴィットーリアを連れ去ろうとする。ヴィットーリアが悲鳴をあげると、一人の男が駆け寄ってくる。
先にアレクサンドリア入りしていた、アルヴィーゼであった。
事の次第を聞いたファイサルは、ヴィットーリアに陳謝。ヴェネツィアの高官がなぜ、こんな所にいるのか尋ねる。
その原因が、コショウの輸出停止だと知るや、何か思惑ありげに、宮殿へと向かう。
(マップ南の太守執務室へ)
慇懃な出迎えをするエジプト太守。ファイサルはコショウ輸出を止めた意図を問い詰める。
宗主国トルコの敵に売るコショウはないと答える太守。
ファイサルは、輸出停止の影響により、商人の護衛をする機会が減っていると指摘。
たちまち、口ごもる太守に、ファイサルはさらなる追い討ちをかける。
「牙を持て余し、血に飢えた狼は、砂漠から出でて、そなたらのノド笛に喰らいつくだろう」
恫喝に怯えた太守は、トルコへの黙秘を条件に、コショウの輸出再開を約束する。
アルヴィーゼは、ファイサルの実力に感服すると共に、謝礼を出そうとする。
だが、ファイサルはヴェネツィアとベドウィン、相互の利害が一致しただけのことだと断り、続けてこうつぶやく。
「近いうちに砂漠を通るコショウなど、意味がなくなる」
言葉の意味を問うアルヴィーゼに、ファイサルはさらなる、謎めいた言葉を残し、去っていく。
「太陽は中天を越え、西へと傾きつつある」
ファイサルの言葉に、アルヴィーゼは一つの心当たりがあった。
それは、数年前、イスパニアのコロンという男が西廻りインド航路を拓いたとの報告だった。
もし彼が、本当にインドからコショウを仕入れたとすれば、ヴェネツィアでの独占体制は、既に崩壊していることになる。
アルヴィーゼは、対策協議のため帰還する自らの代わりに、セビリアで事実関係を探ってきて欲しいと、プレイヤー名に依頼する。
そのたびに自分も連れて行ってほしいと懇願する、ヴィットーリア。
国の一大事に何もせずにいることが耐えられないというのだ。
アルヴィーゼは同行を許可。プレイヤー名にその身を託すのだった。
6章:太陽は西天へ †
5章から連続
セビリア出航所→リスボン酒場
(なお新規の北大西洋入港許可は名声1000(17.8.24以降)必要)
(新規で北大西洋入港許可が合計名声900でおりました(2006.3.26))
(さらに前提となる西地中海(ピサ〜バレンシア)の新規の入港許可は冒険・交易・戦闘いずれかの名声250(2007.5確認)必要。合計名声ではない模様)
- あらすじ
セビリアに到着したプレイヤー名たち。だが、港で人々のうわさに上っていたのは、コロンではなく、聞きなれぬ男の名前だった。
ポルトガルのインディアス遠征提督・ガマ。
彼は数日前に、インドからコショウを持って、リスボンに帰還したのだと言う。
リスボンの酒場に行くと、ガマのインド遠征に随行したという士官が、インドの土産話を自慢げに語っていた。
高額なコショウが、タダ同然の価格で売られているとの話に、船乗りたちは半信半疑。
士官は、航海日誌を取り出し、それが真実であることを見せびらかす。
プレイヤー名は日誌を見せるよう、士官に頼み込む。
すると、士官は、機密文書を見せるわけにはいかないと、出し渋りつつ、ヴィットーリアをだしに、ある条件を提示してくる。
葡萄酒を飲み比べて、勝ったら、日誌を見せる。ただし、負けたら一日付き合ってもらう、と。
ヴィットーリアは、ハルーンの制止も聞かず、受けて立つ。
そうして、互いに飲むこと十数杯。
泥酔して別人のような態度で酒を強引に飲ませるヴィットーリアに、士官はタジタジ。
ついに負けを認め、気絶。まもなく、ヴィットーリアも、倒れこんでしまう。
たちまち、騒ぎを聞きつけた兵士がやってくる。プレイヤー名らはヴィットーリアをおぶって、酒場を退散する。
士官の日誌は、どさくさまぎれにハルーンがくすねていた。任務を果たした一行は、ヴェネツィアへ帰還する。
日誌を受け取ったアルヴィーゼは、プレイヤー名達の働きに感謝し、早速元首への報告に向かう。
元首はコショウの独占体制が崩壊したことを知り、愕然とする。
アルヴィーゼは、この事実を、なるべく穏当な形で発表するよう、嘆願する。
衝撃を和らげなければ、先行きへの不安から、経済恐慌が起こるとの判断からだった。
だが、グラデニーゴは、ポルトガルへの敗北を認めては、ヴェネツィアの権威失墜に繋がるとしてこれに反対。
元老院が召集され、緊急討議が行われる運びとなる。
しかし、結局、これといった結論も出ぬまま、時だけが無為に過ぎ、ついに噂が広まってしまう。そして、ヴェネツィアの街は、危惧していた通りの大恐慌に見舞われるのだった。
交易名声100獲得
7章:虚飾の宴 †
6章終了後、航海日数30日以上の経過が必要。道具屋前にエマレッタが立っていれば、オルセオロ邸で開始できる
- あらすじ
ヴェネツィアの街は、近々、元首公邸で開催されるという、晩餐会の噂で持ちきりになっていた。
しかし、先日のコショウの一件があったばかりで国の財政が傾いているときに、なぜ晩餐会が開かれるのかと、ヴィットーリアは首をかしげる。
各国から大商人を招き、「重大発表」をするためなのだというが、失敗は目に見えていると吐き捨てるアルヴィーゼ。
ヴィットーリアは、その晩餐会にプレイヤー名も、一緒に来てほしいと誘う。
アルヴィーゼは、ヴィットーリアに、賓客たちに粗相のないように言いつけ、一足先に公邸へと向かう。
公邸では、贅を尽くした宴が催されていた。
壇上に現れた元首が、商業振興のため、アフリカ廻りのインド航路への参入を発表。
外洋航路に不慣れな自国商人の代わりに、他国の商人たちを誘致しようというのだ。
表向き、追従の相手をする商人たち。だがその表情は一様に冷ややかだった。
それもそのはず。今やコショウの産地に最も近いのは、大西洋沿いのポルトガル。地中海の奥に位置するヴェネツィアは、最も遠くなってしまったのだから。
そんな現実も見えず、かつての威光にすがる長老派の無能ぶりにアルヴィーゼは、愛想を尽かし、出て行ってしまう。
演説が終わり、舞踏の時間となる。
いつの間にかプレイヤー名とはぐれたヴィットーリアが、商人に酌をさせられていた。
勧められた酒を断ったヴィットーリアに、商人はお高く留まりやがって、と舌打ち。「没落国家」のくせにとヴェネツィアをあざ笑う。
商人の無礼な振る舞いに、思わず怒りの視線を向けるヴィットーリア。一触即発のそのとき、突然彼女を踊りに誘う男の声が。
ナポリ郊外の遺跡で会った、ジュリアンという青年だった。
ジュリアンは、見事な踊りでヴィットーリアを、リード。美しい二人の姿に、その場の人々は思わず溜息をつく。
晩餐会が終わり、公邸を後にするプレイヤー名たちのもとに、ジュリアンが挨拶に来る。
助けてくれた彼に礼をいうヴィットーリア。
そこにアルヴィーゼがやってくる。
ジュリアンが語る肩書きに偽りがあることを見抜いたアルヴィーゼは、不快そうに退去を命じ、去っていく。
ジュリアンは、しばらくヴェネツィアに身を置くにあたり、財宝探索家として、ヴィットーリアと契約したいと持ちかける。
ヴィットーリアは正式な出資の条件として、古代の詩文を頼りに、伝説のカルタゴの遺跡を見つけてくるよう依頼。
ジュリアンは監視役のハルーンと共に、旅立って行く。
8章:慧眼のパトローネ †
7章終了後航海30日の経過が必要
- あらすじ
後日、ヴェネツィアに帰還していたハルーンと再会したプレイヤー名。
彼によれば、ジュリアンは見事、カルタゴ遺跡を発見。
発掘が長引くため、ひとまずハルーンだけ報告に帰ってきたのだという。
ハルーンの報告を受けたヴィットリーアは、サロンの学者や芸術家を連れて、現地へ視察に行くと言い出す。
プレイヤー名の船で、遺跡があるというチュニスへ向かう一行。
だが、ハルーンが遺跡への地図を失くしていたため、仕方なく自力で発掘現場を探索。
(※当該クエストはマルセイユ若しくはセビリアの冒険者依頼仲介人で受けられる。
または中級学校講義の中級冒険専攻修了試験でカルタゴ遺跡を選択する。)
ついに、遺跡のあるビュルサの丘に到着する。
ジュリアンはクエスト発見地点より北西、別の神殿跡
出資者であるヴィットーリアが、わざわざイスラム圏の発掘現場まで視察に来たことに驚くジュリアン。
さらに彼を驚かせたのは、彼女がサロンの芸術家や学者まで、連れてきたことだった。
彼らは、過去の叡智に直接触れることで、着想を得て、新たな作品作りに燃えている様子。
ヴィットーリアは、ここまで連れてきてくれたプレイヤー名に改めて謝意を表し、ヴェネツィアへの帰途につくのだった。
30000D入手、冒険名声100獲得
9章:家族の残照 †
8章から連続
- あらすじ
チュニスにて
ヴェネツィアへ帰る船に乗ろうとしたところで、ヴィットーリアは、ハルーンの姿が見当たらないことに気付く。
さっそく、手分けして探しに向かうプレイヤー名たち。
プレイヤー名は、(チュニスの)街の休憩所にて、商人と立ち話をしているハルーンを見つける。
ハルーンは、生き別れの両親が、行方を探しているとの話に、動揺している様子。
プレイヤー名が傍にいたことに気付いた彼は、立ち聞きしていなかったかを確かめ、船に戻る。
ようやく、揃った一行はヴェネツィアへと帰還する。
ヴェネツィアのオルセオロ邸にて
チュニスから戻って以来、ハルーンの様子がおかしいことに気付いたヴィットーリア。
彼の身に何かあったのかとプレイヤー名に尋ねる。
ハルーンが、両親の生存を知ったものの、ヴィットーリアに仕える手前、会うに会えない状況にある、と告げるプレイヤー名。
すると、ジュリアンは、自分がハルーンの両親の行方を捜しに行くと申し出て、プレイヤー名に手助けを依頼する。
まずは、ハルーンが会っていたという商人から話を聞くため、チュニスへと戻ることに。
商人はチュニスの休憩所に腰掛けています
商人によれば、ハルーンの両親は、サハラ砂漠の行商で、現在は、アフリカ西部に旅立っているのだという。
砂漠では、遊牧民による襲撃の恐れがあるため、二人は海路を使い、回り込むことに。
アフリカ西岸の入港許可状が必要、必要名声合計:5000
この前提となる北海入港許可状は必要名声合計:2500(2007.5確認)必要
ハメッドはシエラレオネにおります
ついに、ハルーンの父・ハメッドを見つけたプレイヤー名たち。
彼はハルーンが生きていたことに驚き、できれば一緒に暮らしたいと、胸の内を明かす。
プレイヤー名とジュリアンは、彼の手紙を携え、ヴェネツィアへの帰途につく。
ハルーンの父の手紙を受け取るヴィットーリア。60000D入手。そこに当のハルーンが入ってくる。
一緒に行商をやって欲しいという父の意向を知った彼は、ヴィットーリアのサロンの一員であることを理由にこれを拒否。
ところが、ヴィットーリアは、契約の打ち切りを冷たく申しつけ、ハルーンを船に乗せるよう命じてしまう。
冒険名声100獲得
ヴィットーリアは、ハルーンの才能を知りつつも、彼の本心が両親の元へ帰ることにあることを見抜いていた。
そして、彼女自身、幼い頃に両親を亡くし、そのかけがえのなさを知っているからこそ、あえて突き放すことで、ハルーンの背を押したのだった。
「…なるほど。お互い望むならば…、ですか」
溜息をつくジュリアン。
ハルーンを見送るプレイヤー名たち。
ヴィットーリアの真意を察していた彼は、涙を流し、別れを惜しむ。
そして、パトロンであり姉のような存在でもあった彼女のもとへ、いつか戻ると約束。両親の待つアフリカの地へと旅立っていくのだった。
家族---。ハルーンの去った後、不意にジュリアンがつぶやく。
彼がヴェネツィアに来たのも、顔すら知らない母の肖像画を探すことが目的なのだという。ヴィットーリアはその絵の捜索を手伝うと約束する。
だが、そこにアルヴィーゼから、急な呼び出しがかかる。
部屋に入るなり、ジュリアンに、嫌疑の視線を向けるアルヴィーゼ。
彼の素性を調べた結果、出てきたのは、奇怪な経歴だったという。
パリで『宮廷の寵児』としてもてはやされ、数々の貴婦人たちと浮名を流し、彼に関わった貴婦人のうち、二人までもが、フランス王家への反逆の罪で起訴されているとのこと。
ジュリアンの直接関与も囁かれていたという。
すべて人聞きの悪い噂と退けるジュリアン。だがアルヴィーゼは、何の目的で妹に近づいたのかとジュリアンに詰め寄る。
一触即発の空気の中、突然、伝令が邸内に駆け込んでくる。
トルコが、イスタンブールで、大規模なガレー艦隊を建造し、本格的なヴェネツィア侵攻を企てているというのだ。
アルヴィーゼは、プレイヤー名にジュリアンが怪しい動きを見せたら報せるよう依頼。対策を協議すべく、公邸へと急ぐのだった。
10章:窮地の光明 †
9章終了後、航海日数30日以上の経過が必要
- あらすじ
トルコの侵攻の噂に怯えるヴェネツィアの街。
人々は政府に動きがないことを不安がっている。
交易所店主横にジュリアンが立っていて、母の絵を探しているとの会話が出来ますが、話さなくてもシナリオ進行には影響ありません。オルセオロ邸での会話が終わると姿を消します。
オルセオロ邸へ赴くと、そこにはアルヴィーゼにトルコとの開戦を嘆願する、軍人たちの姿があった。
艦隊を与えてくれれば、必ず敵を蹴散らすと訴える軍人たち。だが、アルヴィーゼは、トルコの戦力をヴェネツィアの十倍と分析。
また、コショウ貿易の利権を握られているため、大局をわきまえない、無謀な戦は危険だと説く。
政府は、対トルコ戦に向けて、周辺国との連携を進めているので、しばらく待つよう説得する。
引き下がっていく軍人たちを見送った後、嘆息するアルヴィーゼ。
実際のところ、イスパニアやフランスといった、周辺国からの援軍は期待できず、ヴェネツィアとしても、手詰まりの状態なのだという。
そんなアルヴィーゼに、根を詰めすぎだと微笑むヴィットーリア。
彼女が持ってきたハルーンからの手紙には、彼の近況が綴られていた。
砂漠の遊牧民・ベドウィンが蠢動しているため、安心して旅もできないこと。
そして、これから、カイロを経て、陸路アラビアへと渡ること。
それを読んだアルヴィーゼの胸に、一つの秘策が浮かぶ。
それは、ベドウィンの首長ファイサルと連携し、トルコの後方を攪乱。ヴェネツィアへの侵攻を断念させる事だった。
更には、スエズの地を占拠し、ヴェネツィアの投資で運河を開削すれば、コショウ貿易の王座を、ポルトガルから奪還することも夢ではない――。
計画を実行に移すため、意気揚々と元首公邸へと向かうアルヴィーゼ。
それを見たヴィットーリアは、久々に覇気に溢れる兄の姿に喜ぶのだった。
11章:爛熱と頽廃の宴 †
10章終了後、航海日数30日以上の経過が必要
衛兵前に商人・住民NPC出現
- あらすじ
無為無策な政府に代わり、トルコ海賊の取り締まりを徹底してほしい。
住民たちからアルヴィーゼへの嘆願書を託されたプレイヤー名。
それを受け取ったアルヴィーゼは、苦しげな顔。
トルコへの対抗策として、ベドウィンと連携する計画を議会で提議したものの、長老派の妨害で、頓挫しつつあったためだ。
長老派が提示した計画に賛同する条件は、イタリア半島に領土的野心を持つフランスと相互不可侵条約を締結することであった。
だが、フランスの国権を握る母后は、ヴェネツィアに対し、根深い敵意を抱いている。
ゆえに、条件を承諾する可能性は限りなく低い。
ヴィットーリアは兄の辛そうな姿に心を痛める。
そこにジュリアンがやってきて、自分が母后との交渉の橋渡しを引き受けると言い出す。
実は彼には、パリ宮廷時代に築いた、母后側近の貴婦人たちとの繋がりがあるという。
ジュリアンの素性を怪しむアルヴィーゼは、彼の同行を一度は拒否。
ヴィットーリアの説得で渋々受け入れるものの、プレイヤー名にも同行を要請する。
ジュリアンが怪しい動きを取らないか、見張ってほしいと言うのだ。
こうして、アルヴィーゼとジュリアン、そしてプレイヤー名の三人は、貴婦人たちに会うため、マルセイユへ出向くことに。
マルセイユに到着(30000D入手)し、婦人たちの待つ屋敷へと向かう一行。
書庫北の宅邸
「何があっても、決してご婦人の機嫌を損なわぬように」と微笑するジュリアンに、アルヴィーゼは不可解な顔をする。
そこに、貴婦人たちが入ってくる。
彼女たちは、母后への取り成しを頼むアルヴィーゼの言葉には耳も貸さず、色気むき出しで迫る。
たまらず、たじろぐアルヴィーゼ。
ジュリアンは、一同に夜通しの宴の始まりを告げる。歓喜する貴婦人たちをよそに、アルヴィーゼたちは、言葉を失うのだった。
夜が明け、宴が終わる。
アルヴィーゼは、精根尽き果てた様子でジュリアンに母后への取り成しを頼み、よろよろと屋敷をでていってしまう。
その頼りない後ろ姿に、ジュリアンが苦笑していると、先刻の貴婦人の一人が戻ってくる。
彼女が差し出したのは、通りがかりの男から託されたという、一通の書簡。
それを、友人からの他愛もない手紙だと語るジュリアン。
「じきに、母后が行幸してくるとの報せがあるでしょう」と言い残すと、急いだ様子でその場を立ち去ってしまうのだった。
12章:疑惑の謁見 †
数日後(30日前後?)ヴェネツィア交易所前のフランス商人か、マルセイユ酒場の商人か、住人に話しかけてスタート
- あらすじ
母后の夏の行幸先が、急遽、南仏に変更される。
そして、王族の行列がマルセイユの街にやってきた。
その壮麗な行列をプレイヤー名と共に眺めていたアルヴィーゼは、行幸先をも動かしてしまったジュリアンの手腕に舌を巻く。
アルヴィーゼはジュリアンに褒美を与えようとするが、彼はこれを固辞。
代わりに、オルセオロ家の先代・マウリツィオが集めていたという、秘蔵の美術品を見せてほしいと懇願する。
アルヴィーゼは躊躇しつつも、これを認める。
プレイヤー名とジュリアンを連れ、謁見に向かおうとするアルヴィーゼ。
だが、ジュリアンは、人と会う約束があると言い突然、立ち去ってしまう。
アルヴィーゼは、その無礼な態度に怒り、ジュリアン抜きで離宮へと向かう。
二人の前に現れた母后は、スエズ計画を「書生の夢物語」と評しつつも、アルヴィーゼの意気に感じ入り、条約締結を決意。
だが、調印前に、謁見の立役者であるジュリアンを連れてくるよう命じられてしまう。
アルヴィーゼから、ジュリアンを探してくるよう依頼されたプレイヤー名。
街の教会にて、ようやくその姿を見つけたとき、彼は隻眼の僧を相手に、こう語っていた。
「では、檄文事件を背後で動かしていたのは・・・」
しかし、僧はプレイヤー名の気配に気付くと、たちまち姿をくらましてしまう。
ジュリアンによれば、僧の名はオーギュスタンといい、孤児だった彼に、財宝探索家として生きる術を教えてくれた恩人なのだという。
だが、彼との謎めいた会話の詳細については、結局、はぐらかされてしまう。
離宮に戻ると、アルヴィーゼはジュリアンの顔色が冴えないことに気付く。
だが、これ以上、母后を待たせるわけにはいかないと、急いで謁見の間へと向かう。
母后は、会談を膳立てしたジュリアンとプレイヤー名に、恩賞を授ける。
(50000D入手)
その際、ジュリアンを間近で見た母后は、驚きの声をあげる。その顔が、古い知人にあまりに似ていたからだ。
その人物の名は、ヴェルニエ子爵夫人・マルグリット。二十年前に母后が輿入れした際、パリ宮廷で唯一親身になってくれた恩人なのだという。
母后は、ジュリアンに彼女の親戚なのかと問う。
だが、ジュリアンは、生まれてこの方、自分は天涯孤独の身だと微笑を浮かべるだけだった。
謁見が終わり、改めて事の真偽を確かめるアルヴィーゼ。だが、ジュリアンは一笑に付し、立ち去ってしまう。
すると、アルヴィーゼもまた、「帰還前に調べておきたいことがある」と言い、そそくさと離宮を後にするのだった。
(交易名声100獲得)
13章:拭えぬ曇り †
ヴェネ教会前スタート しばらく航海日数(30日で確認済み。)の経過が必要
- あらすじ
後日、プレイヤー名は、ヴェネツィアの街角で、ヴィットーリアと再会する。
彼女によれば、アルヴィーゼは、フランスから帰還して以来、なぜか亡父の書斎にこもるようになり、何かにつけて苛立ちを募らせているという。
ジュリアンへの態度も一層厳しくなり、最近では家からの追放まで促しているとのこと。
ヴィットーリアは、兄の変貌に心を痛めつつも、外交や政権争いで厳しい状況が続くゆえの苦しい胸のうちを思いやる。
そのとき突如、広場で強盗騒ぎが発生する。
強盗は港に係留したばかりのエジプト商船を占拠し、街から逃走を図る。だが、商船に同乗していた男が、これを難なく叩きのめしてしまう。
その男こそ、スエズ計画の鍵を握る男、ベドウィンの族長・ファイサルだった。
ヴィットーリアとプレイヤー名は、彼を連れ、オルセオロ邸へと向かう。
突然の来訪者に驚くアルヴィーゼ。
ファイサルは、スエズ計画への返答が遅れたことを詫びると共に、計画遂行にあたり、大きな障害があることを告げる。
それは、「預言者の代理人たる証」カリフの宝剣が、どうしても手に入らないことだった。
ベドウィン諸族の首長たちを決起させるには宝剣を手に入れ、スエズの支配者として、正統性を示すことが必要不可欠である。
だが、宝剣はエジプト・マムルーク朝が滅亡した際、何者かが持ち去ったまま、行方が知れないという。
ヴィットーリアは、自分たちが、その宝剣を探す手伝いをできないかと、プレイヤー名に持ちかける。
だが、アルヴィーゼは、国事に口出しをするなと厳しくたしなめ、政府の諜報員を派遣することを提案。ファイサルもこれを受け入れる。
懸念の宝剣探しへの協力が得られたファイサルは砂漠への帰途につくのだった。
別れ際、ファイサルはアルヴィーゼに問う。
「おぬし、迷いを抱えてはおらぬか?」と。眼光に、以前にはない曇りがあるというのだ。
アルヴィーゼは、計画遂行までに迷いを断っておくと約束する。
ファイサルは再会を誓い、ヴェネツィアを後にするのだった。
そこにアルヴィーゼの秘書官が駆け寄ってくる。
グラデニーゴが、アルヴィーゼの計画を無視し、トルコとの講和条約を準備しているというのだ。
講和の条件は、アドリア海沿岸のヴェネツィア領二都市をトルコに割譲すること。
もし、海洋王国のヴェネツィアが、アドリアの制海権を手放せば、没落は決定的になり、近い将来トルコの属国になることを免れない。
そう直感したアルヴィーゼは、プレイヤー名にひとまず別れを告げ、講和計画を阻止すべく、公邸へと駆けていくのだった。
14章:神に背いても †
30日の航海日数経過後、ラグーザ真南、アドリア海域に入ってすぐ辺り(794,3055)にいる船に話しかけてスタート
- あらすじ
ヴェネツィアの商船が、カンディア沖でトルコ海賊に追われているとの話を聞いたプレイヤー名。
カンディア北で重ガレー×8と戦闘。戦闘せずに逃走してもイベントは進みます。地方海賊への上納品・停戦協定状も可。
※重ガレーの強さは白兵ATK93程度。また、装甲をつけていない模様。一般的な重ガレーNPCよりは弱い。戦闘Lv19の軍人が8隻撃沈したら経験663名声94でした
現地へ向かうと、すでに商船は海賊たちにより、拿捕寸前の状況にあった。
プレイヤー名の助太刀により、商船は、カンディアへと逃げ込む。|
重症を負った商人は、プレイヤー名に、元首公邸に届けてほしいと、一通の書簡を託す。
その差出人は、イスタンブール駐在大使だった。
異変を察したモチェニーゴ官房長官は、プレイヤー名を首脳陣の会議が行われている議場の間へと通す。
50000D入手
書簡を受け取った元首は、顔面蒼白になる。
トルコが大型ガレー艦隊を完成させ、数ヶ月のうちに侵攻を開始する可能性があるというのだ。
グラデニーゴは、抗戦か講和かを投票で決めるべきだと主張。
政府の長老格の言葉には、元首でも抗うことができず、翌日の決選投票が決まってしまう。
戦闘名声100獲得
プレイヤー名を呼び止めたアルヴィーゼは、家の者に今日は帰れないと伝えるよう依頼。
講和案に投票せぬよう、委員たちの元へ最後の嘆願に出向くのだった。
議場での顛末を聞いたヴィットーリアは、兄の敗北を予感し、グラデニーゴらの仕打ちを嘆く。
そこに現れたのは、ジュリアンだった。
「力なき正義もまた無能なり」
そう言って取り出したのは、グラデニーゴ肉筆の書簡だった。ジュリアンは、そこから単語を抜き出し、巧みに筆写していく。
出来上がったのは、トルコに降伏後、グラデニーゴの地位が保証されるとの文書だった。
これを証拠に、グラデニーゴをトルコとの内通の罪で失脚させれば、アルヴィーゼが権力を握るのも夢ではないと語る。
だが、ヴィットーリアは受け取らない。
アルヴィーゼは、何があろうと陰謀などに頼らず正々堂々と国を救うと信じているためだ。
「それでこそ、私の見込んだパトローネです」
ジュリアンは、手紙の処分をヴィットーリアに委ね、出て行ってしまう。
残されたヴィットーリアの面貌には、普段は決して見せない、不安と苦悩の色が浮かんでいた。
しばらく航海日数の経過(約5日)が必要、元首公邸前スタート
後日、元首公邸の前に、人々が群がっていた。
夜警隊が、公邸内に大挙して入っていったというのだ。
そこに駆けつけてくるヴィットーリア。
決選投票に惨敗し、打ちひしがれた兄の姿に耐えられなかったと、慙愧の表情で語る。
そのとき、公邸から一発の銃声が響く。
公邸内では、夜警隊を率いたアルヴィーゼが、グラデニーゴに銃を向けていた。
冤罪を被せてまで、自分を追い落としにかかったかと、冷笑するグラデニーゴ。
アルヴィーゼは、その言葉を一笑に付し、夜警隊に逮捕を命じる。
グラデニーゴは、いずれ存分に礼をさせてもらうと言い、連行されていく。
アルヴィーゼは、自分に万一のことがあったら、代わりにヴィットーリアを守ってやってほしいとつぶやき、出ていく。
プレイヤー名に事の真相を告白するヴィットーリア。
挫折に苦しむ兄の姿に耐えられず、ジュリアンの偽造文書を見せてしまったというのだ。
すると、そこにジュリアンがやってきて、自らを責める理由など、どこにもないと諭す。
ヴィットーリアは、苦渋の表情で、ジュリアンとプレイヤー名に語る。
たとえ神に背こうと、自分は唯一の肉親であるアルヴィーゼの夢を守り抜くと。
ジュリアンは、いざというときはプレイヤー名と共に手を貸すと一方的に約束し、去っていく。
一方、権力を掌中にしたアルヴィーゼは、『通商五人委員会』を設立し、自らその委員長に就任。
対トルコ外交、スエズ計画について、小数の委員で迅速に意思決定する体制を、政府内に築いたのだった。
15章:宝剣を求めて †
しばらく航海日数の経過(約30日?)が必要
エマレッタは広場の交易所徒弟の前にいる
- あらすじ
ある日、プレイヤー名は、ヴェネツィアで、ヴィットーリアの侍女エマレッタと出会う。
彼女は、前日に、オルセオロ邸の財宝を所蔵している部屋で、泥棒らしき人影を見たという。
だが、人影は、ここ以外に考えられないと、つぶやくなり、姿を消してしまったとのこと。
興奮した様子で話すエマレッタを、アルヴィーゼが止める。彼は、事件について無闇に話さぬようエマレッタに厳命。
プレイヤー名には、依頼したい仕事があると言い、元首公邸への出頭を命じる。
元首から直々に命じられた任務とは、ある政府諜報員の行方を探すことだった。
「カリフの宝剣」を探すため、エジプトに諜報員を派遣したものの、その諜報員が、「宝剣の手がかりを見つけた」との報告を最後に、消息を絶ってしまったというのだ。
そこで、プレイヤー名は、まずアレクサンドリアに向かい、現地で情報収集を担当する商人と接触。
事件について、新しい情報が入っていないか、確かめることに。
出航しようとしたプレイヤー名を、ジュリアンが呼び止める。
彼は、自分も宝剣を一目見てみたいと、プレイヤー名の船に同乗する。
変装の必要は有りません
アレクサンドリアに到着すると、トルコの駐屯軍らしき軍隊が、どこかへ向け出発しようとしているところだった。
内地の巡察にしては物々しい雰囲気を、ジュリアンはいぶかしむ。
休憩所の前に目的の商人がいます
目的の商人と接触したプレイヤー名たちは、諜報員が最後に残した通信文を受け取る。
そこには、宝剣を探すため、これから現地民と共に、ナイル中流の古代神殿へ向かうと記されていた。
※ルクソール神殿に到達したキャラと艦隊を組む、もしくは【生者の街(チュニス-冒険者ギルド)】を取らないと先に進めない。
ナイル川中流上陸、ルクソール地方へ
ようやく到着した神殿遺跡には、諜報員らしき男の死体が転がっていた。
二人は東へ続くラクダの蹄の跡をたどってみることに。
すると、今度は地元民と思しき死体を発見する。
ジュリアンは、二つの死体についた傷が、あまりに鮮やかすぎることに気付く。
その傷が、手錬れの軍人の手によるものだと悟ったとき、二人はすでにトルコ軍の兵士たちに囲まれていた。
絶体絶命のそのとき、一筋の閃光が走り、トルコ兵たちは、声をあげる間もなく地に斃れる。
プレイヤー名の危機を察したファイサルが助けにきたのだ。
ファイサルに事の次第を説明していると、近くの石室から物音が響く。
神殿内部へ
石室には、諜報員に同行していた盗掘家が監禁されていた。
彼らは、宝剣の発掘に成功したものの、その直後トルコ軍の襲撃を受けて、壊滅。
宝剣は、生き残った彼の仲間が紅海沿岸のマッサワへ持って逃げたという。
だが、紅海への陸路は、トルコ兵が各地で警戒網を張っており、引き続きの追跡は困難とのこと。
そこで、まずは事件の顛末をアルヴィーゼに報告し、対応を協議することに。
100000D入手
トルコ軍も宝剣を追っているとの報告を受けたアルヴィーゼは、エジプトへの派兵を思い立つ。
だが、元首は、敵領内に兵を派遣しては、トルコが全面侵攻に踏み切ってしまうと、静止する。
これといった打開策が出ず、焦るアルヴィーゼの元に、伝令がやってくる。
長老派の庇護を受けていた商工業者たちが、グラデニーゴ釈放を求め、抗議集会を始めたというのだ。
アルヴィーゼは、苛立ちつつも、通商五人委員会に緊急招集を命令。
カリフの宝剣の件については、必ず打開策を見つけるとプレイヤー名に約束し、対策協議に出て行くのだった。
冒険名声100獲得
重要人物 †
- ヴィットーリア・オルセオロ(サロンの主催者)
- アルヴィーゼ・オルセオロ(元首補佐官)
- ハルーン(ムスリムの少年、財宝発掘家の卵)
- グラデニーゴ(十人委員会委員長)
- ファイサル(ベドウィン首長)
- ジュリアン・クラレンス(フランスの財宝探索家)
- オグン(アフリカの戦士)