名称 | ランク | ポイント | 説明 | 難度 | 経験値 | 発見方法 |
名称 | ランク | ポイント | 説明 | 難度 | 経験値 | 発見方法 |
ろうそくに火を灯す少年 | ★★★★ | 6 | エル・グレコ作。ろうそくに火を灯す少年の静謐な表情と、火の一瞬のゆらめきをとらえた名画である。エル・グレコがイスパニアに渡る前に描かれたもので、彼の特徴である人物を引き伸ばして描く画法は用いられていない。 | 9 | 720 | 間延びしていない絵 |
アズレージョ | ★★★ | ポルトガルやイスパニアで生産されるタイル細工。細密に描かれた装飾が特徴。その技術はイベリア半島にイスラム国家が進出していた時代にもたらされ、ポルトガル建築に欠かせない要素となるまでに発展を遂げた。 | ムーア人の置き土産 | |||
アダムとエヴァ | ★★ | 3 | 楽園を背景に、男女と動物を描いた彫刻銅版画。デューラーの四大銅版画のうち最も早く制作された。テーマは「原罪」。 ウィトルウィウスの人体比例を用いてあり、古代彫刻の理想的形態が提示されている。 | 5 | 300 | 描かれた理想 |
アフリカの仮面 | ★★★★★ | 9 | アフリカの民族が祭儀に用いる仮面。民族ごとに造形や意味合いが様々に異なる。 | 15 | 1340 | 仮面探索 |
アルノルフィニ夫妻の結婚 | ★ | 1 | ヤン・ファン・エイク作。銀行家夫妻の結婚証明画と思われる。絵には宗教的な象徴が多く描かれ、幸せな結婚生活を祈念したものであろう。中央の凸面鏡やシャンデリアをはじめ、筆では不可能なほど細かく描き込まれている。 | 3 | 180 | ある夫妻の結婚証明 |
アルペの聖体器 | ★ | 1 | 北フランスのリムザン地方リモージュ出身の細工師・G.アルペが作ったという、祭礼用の器。モンマジュール修道院院長の墓室に納められていたが、あまりに美しいためマルセイユの教会に移されたと伝えられる。 | 1 | 50 | 修道院長の副葬品 |
アンデスのレタブロ | ★★★★★ | 9 | アンデス地方で作られる箱型の祭壇。現地の風俗や風景が盛り込まれている。色鮮やかで特徴的なデザインは、美術品として見ても一級品である。 | 15 | 1400 | 布教の結果 |
イコノスタシス | ★★ | 4 | イコンで覆われた壁。聖堂内の各所に配置される。 配置される位置によって、イコンに描かれる絵柄も異なる。 | 6 | 380 | 豪華な壁の地図 |
イコン | ★ | 1 | 正教会で信仰に用いられる聖像。宗教上の聖人や重要なシーンを描いたものである。 | 2 | 26 | 小さな宗教画の地図 |
イスラムの彫刻小箱 | ★★★★★ | 9 | 後ウマイヤ朝で作られた象牙細工。精緻な浮き彫りで四面に別々の場面が描かれ、四面を繋ぐように細かな文様が刻み込まれている。高貴な人物のために作られたもののようだ。 | イスラムの芸術品 | ||
ウィトルウィウス的人体図 | ★★ | 2 | 古代ローマの建築家であるウィトルウィウスが示した人体の比率をダ・ヴィンチが再考察し、図式化したもの。ダ・ヴィンチはこの図によって人物をより写実的に描こうとしたという。 | 6 | 340 | ダ・ヴィンチの人体図 |
ウルビーノのビーナス | ★★★★ | 5 | ティツィアーノ作。前面に横たわるヴィーナスの視線はこちらに向けられ見る者を挑発するようである。足元で丸まる子犬は従順と貞節を、手に持つバラは愛を象徴している。貴族の館の洋服ダンスを探る侍女が、女神を世俗的に感じさせる。 | 9 | 720 | 美の基準 |
エレクティオンの少女像 | ★★ | 2 | パルテノン神殿のそばに建つ、エレクティオン神殿のカリアティド(女像柱)。6体あり優雅な雰囲気を漂わせている。 | 4 | 210 | 少女像の柱の地図 |
オーロラ姫のティアラ | ★★★ | 4 | 眠れる森の王女の伝説で有名な、オーロラ姫のティアラ。婚礼に用いたとされる。子孫を通じてイングランドに渡るも、戦乱で紛失。このたび、イングランドの教会に寄贈されたものが発見された。美しい細工で芸術的価値が高い。 | 7 | 506 | オーロラ姫のティアラ |
ガッタメラータ将軍騎馬像 | ★ | 1 | ガッタメラータとは12世紀後半から13世紀前半にかけて活躍した傭兵隊長である。ヴィスコンティ家との戦いでヴェネツィアを勝利に導くなど数々の軍功を上げた。この青銅像はその功績を讃え、ドナテッロによって作成されたものである。 | 4 | 140 | 英雄の像の地図 |
カピトリーノの雌狼 | ★★★★★ | 10 | ローマ建国神話に登場するロムルス・レムス兄弟が狼の乳を飲む姿をかたどった青銅像。双子の像はアントニオ・デル・ポッライウォーロが最近付け加えたものだが、狼の像はエトルリア時代のものである。 | 13 | 1157 | 血塗られた建国者 |
キリスト降架 | ★★★★ | 5 | ルーベンス作の祭壇画の一枚。処刑されたイエスを、母マリアたちが十字架から降ろす光景である。誇張された肉体とポーズ、劇的な光の使い方など、それまでの絵画とは一線を画している。 | 9 | 780 | 王の画家にして画家の王 |
キリスト昇架 | ★★★★ | 4 | 「しょうか」。ルーベンス作の祭壇画。イエスが打ち付けられた十字架が、立てられようとしている場面だ。波を打つような筋肉、浮き上がるイエスの白い肉体など、これまでの宗教画と異なる表現がされている。 | 9 | 780 | 社交的な画家 |
キリスト磔刑 | ★ | 1 | 「たっけい」。エル・グレコ作の絵画。イエスが十字架に架けられた情景で、左右対称の構図の中でイエスが白い体をよじって天を仰いでいる。彼の宗教画は光輪を描かないなど定石を無視したところがあるため、初期には認められなかった。 | 3 | 185 | 風変わりな宗教画 |
キリストの洗礼 | ★ | 1 | ダ・ヴィンチの師であるアンドレア・デル・ヴェロッキオの手による絵画。だが、この絵で背景と一番左下の天使はダ・ヴィンチが描いたとされる。師ヴェロッキオは、その天使のあまりの美しさに驚愕し、以後絵画は描かなくなったという。 | 2 | 100 | 師弟の絵 |
キリストの復活 | ★★ | 2 | ジェルマン・ピロン作の大理石像。処刑後、復活したキリストの姿を表したもの。本来は数体の彫像からなる作品のはずだが、未完成のままだという。 | 5 | 290 | 復活したイエスの彫刻 |
クラダリング | ★★★★★ | 9 | アイルランドのクラダ村出身の若者が作った指輪。ハート、両手、王冠がデザインとして使われている。 | 15 | 1410 | 流行りの指輪 |
ゴリアテの首を持つダヴィデ | ★★ | 3 | グイド・レーニ作。羊飼いのダヴィデが、巨人ゴリアテを投石器で倒し、その首をとるという聖書の一節を表現している。古典的な構図でありながら、レーニの独特の斬新な表現を垣間見ることができる。 | 6 | 340 | 闘士の首を持つ男 |
ゴルゴタの丘 | ★ | 1 | アンドレア・マンテーニャ作の祭壇画。ゴルゴタの丘ではりつけにされるキリストを描いたもので、ほぼ完成された遠近法を用いている。衣服や武具、馬具など、緻密な考証がされている点も評価できる。 | 2 | 95 | 画期的な絵画技法 |
サイクロプス像の頭部 | ★ | 3 | ギリシャ神話に登場する単眼の巨人、サイクロプスの石像の頭部。ミュケナイ文明の遺跡には大きな石材を用いたものが多く、サイクロプスが積んだという伝説もある。 | 6 | 大理石の像の地図 | |
ザクロの陶器 | ★★★★★ | 9 | ザクロの絵付けが施された磁器。ヨーロッパの人々の多くはザクロを知らなかったため、この絵付けほブルーオニオンと呼んだ。 | 15 | 1380 | タマネギの絵付け |
ササン朝の水晶の壺 | ★★★★★ | 9 | 12世紀のフランス王ルイ7世が、王妃アリエノールより贈られたとされる壺。ササン朝時代に作られたと思われる水晶の壺に、フランスで金細工を施した金具が加えられ、現在の形になった。 | 15 | 1330 | 異なる時代の合作 |
サモトラケのニケ | ★★★★★ | 10 | サモトラケ島で出土した大理石片を組み上げて作った、美しいニケ像。腕と頭部が失われているが、かえって翼の美しさが引き立っている。 | 14 | 1215 | 風をはらむトルソ |
サリエラ | ★★★★★ | 9 | 豪華な彫刻が施された金細工の塩入れ。ルネッサンス期を代表する彫刻家ベンベヌート・チェリーニの作。その豪華さと精緻を極めた彫刻によって、「彫刻のモナリザ」と呼ばれている。 | 13 | 1170 | 盗まれた金細工の彫刻 |
スキピオ伝のタペストリー | ★ | 1 | ジュリオ・ロマーノの原画をもとに織られた連作タペストリーの一枚である。内容は、古代ローマ時代のカルタゴ戦争を舞台に、スキピオの事績を追うものである。 | 2 | 70 | タペストリーの地図 |
タラのブローチ | ★★★★ | 4 | 8世紀にアイルランドで作られたブローチ。金の準環状ブローチで宝石と共にケルト文様が彫り込まれている。僧衣などのマントを留めるために使われた。アイルランド金細工の至宝といわれている。 | 8 | 612 | 職人好みの装飾品 |
ダヴィデ | ★★★★ | 3 | ミケランジェロ作の大理石像。高さ4mを超える巨大なものである。これはゴリアテを打ち倒す直前の、緊張したダヴィデである。関節や筋肉、血管などすべてがリアルで、いまにも動き出しそうだ。 | 8 | 684 | 古代の英雄の巨像 |
テセウスとミノタウロスの像 | ★★★★ | 7 | ギリシャ神話に登場する英雄テセウスがミノタウロスと戦う様を表した像。テセウスはアテネの危機を救うためクレタ島のクノッソス宮殿にある迷宮ラビュリントスに向かい、ミノタウロスを討伐したという。 | 740 | 牛のお化けのお話 | |
デルフトの小道 | ★★ | 3 | フェルメール作の風景画。生涯のほとんどを過ごした故郷デルフトを描いたといわれる。レンガの継ぎ目や扉に付けられたかんぬきなど、細部にわたって写実的に描き込まれている。まるで目に映った情景を切り取ったかのようだ。 | 5 | 280 | 生き続ける風景 |
トレドの風景 | ★★ | 2 | エル・グレコ作の風景画。風景画は絵画としての価値をあまり認められないものだが、この絵が素晴らしいことは誰の目にも明らかだろう。彼は誰の依頼によるものでもなく、自分の意思によってこの絵を制作した。暗く明るい、不思議な絵だ。 | 7 | 240 | 風景画の地図 |
ナンタケット・バスケット | ★ | 北米にあるナンタケッタ島の漁民たちに伝わる籠細工。鯨油の樽を作る技術を応用した製法で作られている。左右対称の形状と、木材を編んでいるとは思えないほどの緻密な網目が特徴的。最初期は蓋のないバスケットが主だったという。 | 160 | 北米の籠の地図 | ||
ニコラス・クラッツァーの肖像 | ★★ | 2 | 息子のほうのハンス・ホルバイン作の絵画。極めて写実的な画法が彼の特徴である。モデルのニコラスはイングランドの宮廷に仕えた天文学者で、そのためこの肖像画にも天文学で用いる道具が描かれている。 | 4 | 230 | イングランドの絵画 |
ネッソスにさらわれるディアネイラ | ★ | 1 | グイド・レーニ作の、ヘラクレスを題材とした連作の一枚。ヘラクレスの妻・ディアネイラが、ネッソスというケンタウロスにさらわれるシーンである。素晴らしい躍動感にあふれた作品だ。 | 2 | 110 | ギリシャ神話が題材の絵 |
ネフェルティティの胸像 | ★★★ | 7 | 古代エジプトのファラオであったアメンホテプ4世の妃、ネフェルティティをモデルにしたとされる彫刻像。発掘された職人の工房跡では同型の彫像がいくつも出土しており、弟子たちの教育や練習を目的として作られたという説がある。 | 7 | 480 | 疑惑つき |
ネーデルラントの諺 | ★ | 1 | ピーテル・ブリューゲル(父)の作。ネーデルラントに伝わる諺を90種以上描きこんでいる。例えば右下の粥をこぼしている男性がいる。これは「こぼした粥は器に戻らない」つまりは取り返しのつかないことを意味する諺である。 | 2 | 110 | 文字のない格言集 |
バイユーのタペストリー | ★★★ | 3 | フランス北部の街バイユーに伝わるタペストリー。70mに及ぶ布にノルマンディー公ウィリアムによるイングランド征服の様子が刺繍されている。彗星と思われる星を見て不安がるイングランドの人々も描かれている。 | 4 | 490 | 彗星の記録 |
バベルの塔 | ★ | 1 | ピーテル・ブリューゲル(父)作の絵画。建築中のバベルの塔を描いている。特に大型ではないのに、建築に携わる人や工具が非常に緻密に描かれている。本来はバビロンにあった塔だが、欧州の街をモデルに描いている。 | 3 | 170 | バベルの塔の絵画 |
バベルの塔(小) | ★ | 2 | ピーテル・ブリューゲル(父)作の、もう一枚のバベルの塔の絵。大きな絵と違い、建築の様子は描かれていない。なぜか全体が強い赤で描かれており、神の怒りで砕かれる前触れを思わせる。 | 3 | 170 | もう一枚のバベルの塔 |
ピエタ | ★★★ | 2 | ミケランジェロ作の大理石像。処刑されたイエスを抱く聖母マリアの像である。人間の肉体、衣服のひだなど、冷たい石だとは思えない出来だ。イエスに比べてマリアが若いが、これも表現方法の一つである。 | 6 | 451 | 天才の青年時代 |
ピクウェのアクセサリー | ★★★★★ | 9 | ピクウェと呼ばれる技法で作成されたアクセサリー。母材として柔らかい素材が使われているのが特徴である。 | 15 | 1360 | 珍しい工芸技法 |
ヒワの聖母 | ★★ | 2 | ラファエロ作の絵画。同じ題材の絵が複数あるため、この絵は通称でこう呼ばれる。由来は、左の聖ヨハネが小鳥のヒワをつれているからである。 | 4 | 240 | ラファエロの名画 |
プリマヴェーラ | ★★★★ | 4 | ボッティチェリ作の絵画。中央にヴィーナスとキューピッド、右にはゼフュロスに息を吹きかけられた女神フローラが、左には美・貞節・愛の三女神とメルクリウスが描かれている。 | 9 | 708 | ボッティチェリの傑作 |
ベレスタ | ★ | ロシアで作られる小物入れ。白樺の皮を利用して作られている。繊細な装飾は芸術品としても評価が高い。 | 綺麗な籠の地図 | |||
ポセイドンのブロンズ像 | ★★★★ | 6 | 昔アテネにあったという、ポセイドンの青銅像。槍投げの瞬間を詳細に模した、精巧なもの。支えにした左足の親指は少し上がり、後ろに下げた右足は踵が上がっている。今にも動き出しそうな像である。 | 9 | 636 | 生きているような作り物 |
マギの礼拝 | ★★ | 2 | レオナルド・ダ・ヴィンチ作の絵画だが、未完成である。彼が最初に手がけた大作だとされるが、製作中にほかの土地へ転居したため未完成となった。絵の題材は、誕生したイエスを三人の賢人が礼拝に訪れた情景である。 | 4 | 220 | ダ・ヴィンチ最初の大作 |
マクシミリアンの狩猟 | ★ | 1 | 原画はベルナールト・ファン・オルレイ。神聖ローマ帝国皇帝であるマクシミリアン1世の狩猟風景のタペストリー。12枚の連作物の七枚目で、9月と呼ばれる。縦4.5m、幅5.5mの巨大なものである。 | 1 | 65 | 十二枚の連作タペストリー |
マグダラのマリア | ★★ | 2 | ドナテッロ作の木像。マグダラのマリアは、回心してイエスに従った女性で、イエスの死後は何も身につけず山にこもったとされる。この像は年老いた彼女の姿で、通常は若く美しく表される宗教像と一線を画している。 | 5 | 280 | 老いた聖女 |
ミロのヴィーナス | ★★★★★ | 10 | メロス島で出土した大理石の女性像。他の像と組み合わされていたと思われる。豊かな肢体の柔らかな曲線と着衣のひだが美しい。 | 14 | 1222 | メロス島を惑わす女神 |
メランコリア | ★★★ | 3 | アルブレヒト・デューラーの代表作ともいえる銅版画。この版画の中には球や多面体から砂時計や秤などの日用品に至る様々なものが描きこまれている。これらがなにを表しているのか、デューラー本人しか知りえない。 | 7 | 480 | デューラーの憂鬱 |
モナリザ | ★★★★★ | 7 | レオナルド・ダ・ヴィンチ作の絵画。不思議な微笑、衣服の上品な質感、空気遠近法による背景、なにより、まるで血が通っているかのような肌。まさに理想の肖像画といえる。 | 13 | 1183 | ダ・ヴィンチ=コード |
モーゼ | ★ | 1 | ミケランジェロ作の大理石像。ユリウス2世の墓のために作られた像の一つである。十戒の石板を抱え、緊張した表情で遠方を見つめている。 | 4 | 120 | 男性像の地図 |
ユディト | ★★★ | 3 | ジョルジョーネ作の絵画。旧約聖書「ユディト記」を題材とした。ユディトの右手には剣足元には敵将ホロフェルネスの首。ユディトの表情や、色彩、タッチからは、臨場感は微塵も感じられないが、神聖さや静寂な空気が醸し出されている。 | 8 | 539 | ジョルジョーネのユディト |
ラオコーン(腕伸ばし) | ★★★★★ | 7 | ラオコーンはトロイの神官で、トロイの木馬を防ごうとした人である。ギリシャに肩入れするアテナが放った大蛇に襲われ、二人の子と共に命を落とした。 | 10 | 923 | トロイ戦争のてん末 |
ラオコーン(腕曲げ) | ★★★★★ | 9 | ローマで出土したラオコーン像の完全な姿。体をよじり苦痛に耐える表情から、天罰の恐ろしさがまざまざと伝わってくる。 | 13 | 1183 | 蘇るトロイ戦争 |
ラオコーンの右腕 | ★★★★★ | 8 | ローマで出土したラオコーン像の、折れた右腕。ラオコーン像には天をつかむような伸ばした右腕がつけられていたが、これは曲げられている。 | 11 | 1053 | 失われた右腕 |
ラブサヨン | ★★★★★ | 9 | 特徴的な形をした、黒い壺。マレー半島で作られる伝統的な工芸品で、地元の人々に愛されている。 | 変わった形の壺 | ||
リュートを弾く道化師 | ★★ | 2 | フランス・ハルス作の単身人物画。ハルスは様々な人々の表情を描写した作品を数多く発表している。風俗画の主流であったカラヴァッジョ派の明暗法の影響は少なく、道化の表情を生き生きと描き出している。 | 5 | 300 | 笑いの画家 |
レースグラスのゴブレット | ★★★★★ | 9 | レース模様のガラスで作られたゴブレット。ヴェネツィアのガラス製法は門外不出であり他のどの国であろうと同じものを再現することはできないだろう。 | 15 | 1360 | ガラスとレース |
レースを編む女 | ★★★★ | 3 | ヤン・フェルメール作の絵画。縦が24cm足らずの小さな絵画でありながら、一心にレースを編む女性が見事に描かれている。女性の手元は精密に、それ以外はあえて不明瞭に描くことで緊張感を出している。 | 8 | 624 | 画商が描いた絵画 |
レーマンの彫刻ガラス | ★★★★★ | 9 | ボヘミアのガラス職人レーマンが作ったガラス細工。ガラスに彫刻が施されており、宝石のように美しい。 | 15 | 1370 | ボヘミアのガラス |
ヴィーナスの誕生 | ★★ | 2 | ボッティチェリ作の絵画。ヴィーナス、つまりギリシャ神話のアフロディテが、海の泡から生まれたときの様子を描いている。左の二人はゼフュロスとフローラ、右は時の女神のホーラである。 | 5 | 300 | 海から生まれた女神 |
ヴェールの女 | ★★ | 2 | ラファエロ作の、女性の肖像画。ラファエロの恋人に貴族の婚礼衣装を着せた姿だとも言われている。多忙なラファエロは弟子に手伝わせることが多かったが、この絵は一人で描きあげたという。 | 5 | 310 | ヴェールをかぶった女の肖像 |
愛に囚われし心の書 | ★★ | 3 | 15世紀フランスの王族ルネ・ト・アンジューガ書いた騎士道物語の装画写本。「愛」にとり憑かれた「心」が囚われの身となった意中の女性を救出するべく旅に出るという内容。美麗な装画と詩で貴夫人たちに人気があるという。 | 3 | 345 | うるわしの君を夢見て |
赤いターバンの男の肖像 | ★★★ | 4 | ヤン・ファン・エイク作。諸説あるが、エイク本人を描いたものといわれている。彼はそれまでの画法を改良して、この絵のように細部まで描き込むことを可能にし、深く多彩な光陰を表現することに成功した。 | 7 | 462 | 新たな技法 |
安堅の水墨画 | ★★ | 5 | 朝鮮の画家・安堅による水墨画。 朝鮮王・世宗の三男である安平大君が夢に見たという桃源郷が、淡墨で描かれている。 安堅は、この桃源郷をたった三日で描き上げたという。 | 5 | 310 | 朝鮮の絵画を追え |
安堅の風景画 | ★★ | 4 | 朝鮮の画家・安堅による水墨画。 季節を表現した八つの風景が描かれている。早春と晩春、初夏と晩夏、初秋と晩秋、初冬と晩冬と、二つずつ対となっている。 | 7 | 210 | 風景画の地図 |
田舎風陶器 | ★★★★★ | 9 | パリッシーという人物が作り上げた陶器。小さな動物や植物の立体的な浮き彫りが施されており、さながら陶器の上に田舎の風景が再現されているかのようである。 | 15 | 珍しい陶器を探して | |
円盤投げ | ★★ | 1 | 古代ギリシャの彫刻家・ミュロン作といわれる男性像。原作は青銅だと伝えられるがこれは大理石製の模作である。ローマ時代の作とされる。 | 4 | 220 | ギリシャの競技の像 |
王蒙の風景画 | ★★ | 5 | 元代の画家・王蒙が描いた絵画。うねるようにそそり立つ山々が、緻密かつ壮大に表現されており、見る者を圧倒する。 | 5 | 350 | 黄公望の弟子 |
音楽の稽古 | ★★★ | 4 | フェルメール作。彼はこの作品で透視図法による構図の歪みを克服しようとした。楽器に向かう女性は、上部の鏡では隣の男性のほうへ顔を向けているように見える。ヴァージナルには「音楽は喜びの伴侶、悲しみの薬」と書かれている。 | 7 | 510 | フェルメールの試行錯誤 |
画家・彫刻家・建築家列伝 | ★★ | 2 | ジョルジョ・ヴァザーリによって記された芸術家の列伝。133人もの芸術家の生涯が綴られている。著者自身も絵画に建築にと多彩な才能を発揮した人物で芸術家の評価面においても信頼性が高い。美術史における一級の資料である。 | 5 | 300 | 優れた芸術家たちの本 |
郭煕の風景画 | ★★ | 5 | 北宋時代の宮廷画家・郭煕が描いた絵画。 自然に通じていた郭煕は、四季や天候による景観の微妙な変化を、巧みな筆致で表現している。 | 5 | 360 | 山水画の大家 |
合戦絵巻 | ★★ | 7 | ある武家の来歴がまとめられた、日本の絵巻物。合戦の描写が主軸となっている。 鮮やかな色彩で描き出された光景は、武士の活躍を目の当たりにさせると共に、戦の凄惨さをも物語っている。 | 6 | 370 | 軍記物語にまつわる絵 |
狩野元信の風景画 | ★★★ | 6 | 室町時代の絵師・狩野元信によって描かれた障壁画の一つ。 唐絵に大和絵の様式を取り入れることで、それまでにない大きな画面の構成が可能となっている。 | 6 | 470 | 当代一流の絵画とは |
唐絵屏風 | ★ | 1 | 読みは「からえびょうぶ」。中国伝来の技法や画風で描かれた、日本の屏風。有力者の邸宅や宮中などで、調度品として用いられた。 | 4 | 130 | 珍しい屏風絵の地図 |
狩人のディアナ | ★ | 1 | 作者不詳の絵画。ローマ神話のディアナが、猟犬をともなって狩りに出かける様子を描いている。柔らかで自然な裸体が美しい。モデルはフランス王の愛妾だといわれる。 | 3 | 160 | 神話を題材にした裸婦画 |
岩窟の聖母(祭壇画) | ★★★ | 4 | 読みは「がんくつのせいぼ」。レオナルド・ダ・ヴィンチ作の絵画である。ミラノの聖堂の依頼で描かれた絵画が報酬で折り合わず、複製であれば安くてよいということで描かれたものである。この絵の製作には弟子の手も入っているそうだ。 | 6 | 440 | ダ・ヴィンチの祭壇画 |
岩窟の聖母(真筆) | ★★★★★ | 6 | 読みは「がんくつのせいぼ」。レオナルド・ダ・ヴィンチ作の絵画である。ミラノのある聖堂の依頼で描かれた物だが、報酬で折り合わず、このオリジナルは渡されなかったという。絵には聖母子と聖ヨハネ、天使が描かれている。 | 12 | 1105 | ダ・ヴィンチの真筆 |
徽宗の花鳥画 | ★★★★★ | 9 | 宋代の皇帝・徽宗の作品。 徽宗は花鳥画に長けており、この絵も気品に満ちた絵であるとして高い評価を得ている。 | 10 | 830 | 悪役の素顔 |
旧約聖書のタペストリー | ★ | 1 | シモン・ブーエの原画をもとにした連作タペストリーの一つ。旧約聖書をもとにした内容で、全部で八枚あるという。分厚く豪華なゴブラン織りのタペストリーである。 | 2 | 70 | タペストリーの地図 |
姜希顔の水墨画 | ★ | 3 | 朝鮮出身の画家・姜希顔による水墨画。 明に遊学して絵画を研究した姜希顔は、特に竹の描画に優れており高く評価された。 山水、草花、肖像の妙手である。 | 5 | 170 | 幽玄な水墨画の地図 |
行列寓意図飾杯 | ★ | 1 | 「ぎょうれつぐういずしょくはい」。ヴェネツィアの工房で作られたという器。瑠璃色のガラス器にエマイユが施されている。ガラスのエマイユ技術は、ヴェネツィアで多用された。これほどの作品はヴェネツィアでなければ作れないだろう。 | 2 | 105 | ヴェネツィアのガラス細工 |
御者の像 | ★ | 1 | デルフォイ遺跡で発見された御者の青銅像。競技会で優勝した御者の功績を讃えるために奉納されたものであろう。均整の取れたすばらしい像である。 | 2 | 130 | 古代ギリシャの傑作 |
金細工の版画 | ★★ | 金細工の技術を用いて製作された、当時最先端の版画。ドイツで発明され、細やかな線が用いられているのが特徴。印刷技術の普及と共にヨーロッパに広く伝播し、美術史において重要な役割を果たすこととなった。 | 画家の細かい手仕事 | |||
果物かご | ★★ | 2 | カラバッジオ作の、果物かごを描いた絵画。人物を描かない絵はこれまでの常識を打ち破るものだ。やや生気を失いかけた果物や葉が生々しく、これまでにない魅力がある。 | 6 | 380 | 果物かごだけの絵 |
源氏物語絵巻 | ★★★★ | 6 | 源氏物語を題材とした日本の絵巻物の一つ。文と絵を交互に楽しめるように構成されている。物語文の後に、物語の一場面を描いた絵が添えられている。 | 8 | 640 | 絵で楽しむ恋物語 |
黄公望の水墨画 | ★ | 1 | 元代末期の画家・黄公望が描いた水墨画。 墨の濃淡でさまざまな風景を描き表しており絵の全長は6m以上にも及ぶ。 | 5 | 160 | 水墨画の地図 |
高麗仏画 | ★★★ | 7 | 高麗時代に多く描かれた仏教画。 この時代は、阿弥陀如来や楊柳観音、地蔵菩薩が流行したらしく、よく見かける。 | 7 | 530 | 朝鮮の宗教画 |
顧愷之の訓画 | ★★★ | 6 | 東晋の画家・顧愷之によって描かれた訓画。道徳書を絵画で表現したものである。 教育のためか、後世において摸本が複数作成されたようだ。 | 7 | 540 | 幼い子供のお勉強 |
犀 | ★★ | 3 | アルブレヒト・デューラー作の木版画。デッサンしたかのように細部まで緻密に描かれているが、デューラー自身は犀を一度も見たことがない。ゆえに、この木版画はデューラーの並外れた想像力と表現力を証明する一枚ともいえるだろう。 | 5 | 290 | 人並みはずれた想像力 |
最後の審判(ミケランジェロ) | ★★★★★ | 6 | ミケランジェロのフレスコ画。巨大にして素晴らしい芸術作品である。描かれているのは最後の審判の様子。中央にイエスがおり、救われた者は左手から昇天し、罰を宣告された者は右手から地獄に落ちる。 | 12 | 1118 | 芸術か異端か |
最後の審判(ヴァザーリ) | ★ | 1 | ジョルジョ・ヴァザーリ作の天井画。キリスト教の最後の審判の様子が生々しく描かれている。ヴァザーリは絵だけでなく、文筆家としても知られている。 | 1 | 80 | ヴェネツィア教会の天井画 |
最後の晩餐 | ★★ | 3 | レオナルド・ダ・ヴィンチ作。遠近法によって描かれ建物内部が奥に続いているように見える。周囲の弟子たちに比べてイエスがあっさりと描かれているのは、彼にありがちなことだが未完成なのだろう。 | 4 | 260 | 崩れゆく名画 |
信貴山縁起絵巻 | ★★★★★ | 9 | 平安時代の巻物。異時同図法で時間の経過を表現している点が特徴的。四大絵巻物の一つと称される。 | 15 | 1370 | 日本の絵巻物 |
寺社縁起絵巻 | ★ | 5 | ある寺院と、そこに関わる仏僧についての奇跡譚がまとめられた、日本の絵巻物。 貴賎の別なく、信仰を求める人々の様子が、表情豊かに描かれている。 | 5 | 200 | 絵巻物の地図 |
至聖三者のイコン | ★★★★★ | 8 | 15世紀ロシアの修道士アンドレイ・ルブリョフが、ある修道士の依頼で作成したとされるイコン。アブラハムを訪れた三天使が木の下に座っている様子が描かれ、三位一体の神を象徴していると解釈される。 | 12 | 940 | 三人の天使 |
市中風俗絵巻 | ★★ | 5 | 都に住む人々の様子を描いた日本の絵巻物。人々の服装や街並み、祭りの光景などが、克明かつ生き生きと描き出されている。美術品であると同時に、描かれた当時の文化を示す貴重な史料でもある。 | 4 | 260 | 人々の暮らしの調査法 |
失楽園 | ★ | 1 | マザッチョ作の壁画。礼拝堂の壁に、複数の画家が描いたものの一つである。マザッチョは線遠近法を生かし、それまでとは大きく異なる、生気にあふれた絵画を描いた。 | 2 | 90 | 教会の宗教画の地図 |
受胎告知(アンジェリコ) | ★ | 1 | フラ・アンジェリコ作の祭壇画。鮮やかな色彩で描かれたこの絵は作者の敬虔な信仰心を如実に表している。アンジェリコの名は通称で、穏やかな修道僧であった彼を「天使のようだ」と表現したものだそうだ。 | 2 | 100 | 清楚な絵 |
受胎告知(ダ・ヴィンチ) | ★★ | 2 | レオナルド・ダ・ヴィンチ作の絵画。遠近法で描かれているが、マリアの右手など部分的に狂っている箇所もある。意図的だろうか。地面の花々は丁寧に描かれ、天使の翼は鳥のそれを解剖学的に研究したものである。 | 7 | 245 | 教会の宗教画の地図 |
受胎告知のマリア | ★ | 1 | リーメンシュナイダー作の彩色大理石像。受胎告知を受けたマリアの像である。イタリア方面のマリア像とは違う魅力があり、清楚な美しさが印象的だ。 | 1 | 60 | 大理石のマリア像 |
受胎告知(マルティーニ) | ★ | 1 | シモーネ・マルティーニ作の祭壇画。製作当時は複数の絵からなる大規模なものだったという。この時代の宗教画としては人物が表情豊かで、新しい時代の到来を思わせる。 | 1 | 40 | 教会の宗教画の地図 |
生神女就寝のイコン | ★★ | 4 | 正教会で伝えられているイコンの一つで、生神女マリアが亡くなった時の出来事を描いている。マリアの永眠を祝う習慣は東方から始まったとされ、西ヨーロッパでは「聖母被昇天」として定着した。 | それは違う話 | ||
勝利 | ★ | 1 | ミケランジェロ作の大理石像。ユリウス2世の墓標のために作られた像の一つだが、未完成のまま打ち捨てられた。老人を組み敷き、体をねじらせた若者の像である。 | 3 | 120 | 大理石の男性像の地図 |
初花肩衝 | ★★★★★ | 9 | 天下三大名物とされる茶入。歴代の天下人が持っていたとされ、その価値は計り知れない | 10 | 価値ある茶器 | |
申師任堂の絵画 | ★★ | 4 | 朝鮮の女性画家・申師任堂によって描かれた絵画。 華麗な彩色と繊細な画風が目を引く。このように草と虫を題材にした絵は、朝鮮の画家達にとって楽しく描けるものだったようだ。 | 4 | 280 | 派生の画家 |
申師任堂の屏風絵 | ★★ | 4 | 朝鮮の女性画家・申師任堂によって描かれた屏風絵。 安堅の影響を受け、精緻な画風である。人物や動物をあまり描かないのが特徴で、この屏風にも、草と虫を美しく描いている。 | 6 | 210 | 繊細な屏風絵の地図 |
聖アンナと聖母子 | ★★ | 3 | レオナルド・ダ・ヴィンチ作の絵。聖アンナの膝にマリアが座り、幼いイエスを抱こうとしている。アンナはマリアの母であるが、ここではマリアと同じくらいの年齢で描かれている。この絵は未完成だそうだ。 | 5 | 280 | 変わった構図の聖母子画 |
聖ウェロニカ | ★ | 1 | ロベルト・カンビンの作品。油彩による着色方法を使用した最初期の画家の一人。この作品は聖女ウェロニカがイエスの顔をぬぐい、その顔が布に浮かび上がった様子を表現している。 | 4 | 110 | 教会の宗教画の地図 |
聖家族 | ★★★ | 3 | ミケランジェロ作の絵画。ほかの画家の作品に比べて肉体や衣服が立体的に感じるのは、彼が彫刻を得意とするからだろう。聖母にさほど聖性が感じられないのは、彼の所属している宗派の教義によるものだと思われる。 | 7 | 495 | ミケランジェロの絵画 |
聖クリストフォロス像 | ★★ | 3 | 西ヨーロッパで伝えられている聖人、聖クリストフォロスを描いた絵。幼児の姿をしたキリストを背負った男性の姿で描かれ、水難や嵐、あらゆる旅の危険から守る聖人として、広く崇敬されている。 | 2 | 210 | 旅立つ前に |
聖クリストフォロスのイコン | ★★★★★ | 10 | 正教会圏で伝えられている、聖クリストフォロスを描いたイコン。伝承では犬頭の巨人だが、キリスト教に帰依し、後に殉教したという。ロシアでは「異教の影響を排除する」という理由で人型に描かれているようだ。 | 12 | 520 | 変わりゆく聖人 |
聖地で説教する聖エティエンヌ | ★ | 1 | ヴィットーレ・カルパッチオ作。聖エティエンヌの生涯を題材とした六枚の年代記絵画の一枚。描かれている街はイェルサレムで、エキゾチックで鮮やかな衣装や、石造りの美しい街並みが特徴的である。 | 1 | 75 | 聖人の年代記絵画 |
聖ドニの殉教 | ★ | 1 | アンリ・ベルショーズ作の祭壇画。当時、金地に鮮やかな色彩で描く手法が流行し、これもそれにならった作風である。 | 2 | 110 | 流行した宗教画 |
聖ヒエロニムスとライオン | ★★ | 2 | バルトロメオ・ベラーノ作の青銅像。聖ヒエロニムスがライオンの足に刺さったトゲを抜いている姿である。青銅像は、通常は鋳型(いがた)を使って複製できるが、この作品は蝋型で作られた1点物で、複製品がない。 | 5 | 300 | 聖者と獣の青銅像 |
聖母子像 | ★★ | 3 | 作者不詳の木像。シナノキで作られた聖母子像である。かつて南ドイツの教会にあったと伝えられる。聖母は足の下に三日月を踏んでおり、黙示録の「太陽をまとい、月を踏みしく」と表される女を指していると思われる。 | 4 | 230 | 聖母子像 |
聖母子と聖ヨハネ | ★★★ | 2 | ラファエロ作の絵画。別名があり、「美しき女庭師」という。由来は、聖母子の背景に描かれた美しい田園風景であろう。柔らかな筆致の名作である。 | 6 | 440 | ラファエロの聖母子画 |
聖母子と二天使 | ★ | 1 | フラ・フィリッポ・リッピ作の聖母子と天使の絵。宗教画は形式を重視した象徴的な描き方をされるのが常であったが、彼は生気に満ちた人物で宗教画を描いた。この聖母のモデルは彼の妻だといわれる。 | 3 | 190 | 美人画の先駆け |
聖母子と幼児ヨハネ | ★★ | 2 | ラファエロ作の絵画。別名を、「小椅子の聖母」という。ラファエロのそれまでの聖母像と異なり、生気にあふれている。恋人であるマルゲリータをモデルにしているとうわさされている。 | 8 | 255 | 教会の宗教画の地図 |
聖母戴冠(アンジェリコ) | ★ | 1 | フラ・アンジェリコ作の祭壇画の一部。名前は「天使のような」という意味で、死後にそう呼ばれるようになったという。非常に敬虔な修道士で、壁画や祭壇画を多く製作した。当時最先端の技術だった遠近法が取り入れらた作風。 | 1 | 40 | 教会の宗教画の地図 |
聖母戴冠(リッピ) | ★ | 1 | フラ・フィリッポ・リッピ作の祭壇画。彼はそれまでにない独特の色使いで、表情豊かな作品を生み出した。ボッティチェリやダ・ヴィンチなど、多くの画家に多大な影響を及ぼしたという。 | 3 | 150 | 教会の宗教画の地図 |
聖母被昇天(ティツィアーノ) | ★★★★ | 3 | ティツィアーノ作の巨大な祭壇画。まさに天に引き上げられようとするマリアは、それまでの聖母とまったくことなる、生き生きとした生身の女性として描かれている。この絵をきっかけに、ティツィアーノは大成功した。 | 8 | 624 | 出世作 |
聖母被昇天(ルーベンス) | ★★★★★ | 8 | ルーベンス作の祭壇画の一枚。聖母マリアがその生涯を終え、天国へと昇る姿を描いた。天使たちに囲まれ天へと昇る姿はまさに聖母といえるだろう。 | 11 | 1070 | 少年が見たかったもの |
聖マルコの遺体の運搬 | ★★ | 2 | ヴェネツィアのグランデ・ディ・サン・マルコ同信会館のために描かれた連作「聖マルコ伝」の代表作とされる絵画。人物には強烈な明暗がつけられ、巧みな遠近法と相まって絵画に臨場感と緊張感を与えている。 | 6 | 330 | 聖マルコを救う信者の絵 |
雪舟の山水画 | ★★★★ | 8 | 室町時代の禅僧・雪舟の筆による水墨画。 どっしりとした安定感のある構図と、力強い筆使いが特徴。 | 7 | 620 | 名画の奪還 |
雪舟の風景画 | ★★ | 2 | 室町時代の禅僧・雪舟が描いた水墨画。 見事な景観が、力強く自由な筆致で、開放感たっぷりに表現されている。 | 7 | 250 | 風景画の地図 |
船形器 | ★ | 1 | ラピスラズリを削りだして作った器に、金やエマイユで装飾した調度品。石の削り出しはイタリアでなされたものだが、金属部分は何度も手直しされているようだ。 | 2 | 115 | 宝石を削りだした器 |
洗礼者ヨハネ | ★★ | 2 | レオナルド・ダ・ヴィンチ作の絵画。洗礼者ヨハネを描いている。「あの方は栄え、私は衰えなければならぬ」という言葉からくる、上を指差したポーズをとっている。不自然なような、不思議な微笑みを浮かべている…。 | 7 | 215 | 教会の宗教画の地図 |
象牙の聖櫃 | ★★ | 1 | 「せいひつ」。作者不明の、象牙でできた高さ30cmほどの聖櫃。自宅での礼拝などに使われたのではないだろうか。左右の板はたためるようになっている。中央の聖母子像は完全な像ではなく、浮き彫りである。 | 5 | 245 | 教会の祭器の地図 |
象牙の笛 | ★★ | 4 | アフリカで作られた、象牙製の笛。素朴で独特の彫刻が施されており、象牙本来の美しいカーブが生かされている。装飾品ではなく、実用にされていたと思われる。 | 6 | 360 | インドのゾウ使い |
荘厳の聖母 | ★★ | 2 | アンブロージョ・ロレンツェッティ作の祭壇画。ロレンツェッティが生涯に手がけた荘厳の聖母の一作。彼が描いた聖母子画の中で、特に評価が高い。互いに視線を交ぜ合わせる聖母子の姿は深い愛を感じさせる。 | 4 | 220 | 荘厳の聖母 |
創世記(美術品) | ★★★★★ | 4 | ミケランジェロ作の壮大な天井画。システィナ大聖堂の天井を埋め尽くしている。題材は旧約聖書の「創世記」で、アダムの創造や楽園追放、大洪水などの有名な逸話が、躍動感に満ちた素晴らしい筆致で描かれている。 | 11 | 1053 | 天井を埋め尽くす絵画 |
大聖堂のステンドグラス | ★★★★★ | 9 | とある聖人の生涯を描いた一連のステンドグラス。その数は何十とあり、聖堂の内側を飾っている。 | ステンドグラスの魅力 | ||
俵屋宗達の屏風絵 | ★ | 1 | 江戸時代の絵師・俵屋宗達によって描かれた屏風絵。 伝統的な大和絵の技法に加え、独特の技法と構図が取られている点が特徴的である。 | 6 | 180 | 華やかな屏風絵の地図 |
鳥獣人物画 | ★★ | 6 | 擬人化された動物が描かれている、日本の絵巻物の一部。 当時の庶民の生活の様子が、動物の姿を借りて生き生きと表現されている。 | 5 | 340 | 人のような動物 |
天馬にまたがる名声の女神 | ★ | 1 | 高さ3mを超える、巨大な大理石像。ペガサスに乗った女神がラッパを吹き鳴らしている姿である。宮殿の水場を飾るために作られたという。 | 2 | 120 | ペガサスと女神の大理石像 |
天馬にまたがるメルクリウス | ★ | 2 | 「天馬にまたがる名声の女神」と対になっている巨大な大理石像。ペガサスにローマ神話の神・メルクリウスがまたがっている。対にして置けば、豪華な眺めだろう。 | 2 | 120 | 対になった天馬の像 |
唐の宮廷画 | ★★★ | 6 | 宮中の女性が楽の練習をしている風景を描いた絵画。その風俗から唐代に描かれたものと思われる。 描いた人物の詳細は不明。 | 8 | 530 | 高尚な娘のための絵画 |
銅の手桶 | ★★★★★ | 6 | 12世紀頃に作製されたらしい銅製の桶。 この桶が作製されたであろう地域の名前と、年代が刻まれているが持ち主は不明だ。 | 8 | 820 | 壷の正体 |
鳥のカリグラフィー | ★★★★★ | 9 | 鳥の形をしたカリグラフィー。意味のある言葉で構成されているが象徴性が強く、文字として読むことは困難である。 | 15 | 1360 | イスラムの書道 |
内経図 | ★★★ | 5 | 人体の側面を山水画のように描いたもので、内丹術と呼ばれる道教の修行法を絵画化したもの。 動物や天体が象徴的な意味を持って人体図に配置されている。 | 6 | 440 | 体内の風景 |
怠け者の天国 | ★★★ | 2 | ピーテル・ブリューゲル(父)作。農民のいる情景を好んで描き、「農民ブリューゲル」と呼ばれる。この絵に描かれている僧侶や兵士、農民は、なにもせずに美食にありつき、ただ寝そべるだけである。 | 7 | 473 | 怠惰な世界 |
人間を守るキリストの犠牲 | ★ | 1 | フランス・フロリス作の宗教画。非現実的な象徴を集めた、不思議な構成になっている。フランドル地方の画家らしく、プロテスタント寄りの内容になっている。 | 1 | 60 | 宗教画の新しい流れ |
眠れるビーナス | ★★★★ | 6 | ジョルジョーネ作。ヴェネツィアの貴族の結婚祝いに依頼されたもの。弟弟子のティツィアーノに影響を与え、後に同じ構図の絵が描かれている。静謐な空間で眠るヴィーナスからは、無垢の美しさが滲み出している。 | 9 | 720 | 眠れる女神 |
長谷川等伯の屏風絵 | ★★★ | 7 | 日本の絵師・長谷川等伯の筆による屏風絵。江戸時代初期の主流である狩野派に対抗し、独自の作風で生み出した作品の一つである。 | 7 | 490 | 異端の名画 |
花輪の聖母 | ★★★★ | 3 | ルーベンスとヤン・ブリューゲルの合作。ブリューゲルが花輪を、ルーベンスが人物を描いた。ブリューゲルは「花のブリューゲル」とも呼ばれるほど静物画に定評があり、各々が得意分野を生かした作品となっている。 | 8 | 650 | 画家の適材適所 |
瀕死のガリア人 | ★★★★★ | 6 | ペルガモン王国の王、アッタロス1世が作らせたといわれている青銅像の模造。模造でありながら非常によい出来である。ペルガモン王国に度々侵攻したガラティア人が死に直面したときの複雑な表情を見事に表している。 | 10 | 910 | ペルガモンの忘れ形見 |
放蕩息子の酒宴 | ★ | 2 | レンブラント作の人物画。聖書の一節、富豪の息子が娼婦と豪遊する場面を描いたといわれる。レンブラントらしからぬ明暗のはっきりしないタッチは、題材の向こうに現実的ななにかを見ているからかもしれない。 | 6 | 180 | 人物画の地図 |
毛益の絵画 | ★★ | 2 | 南宋時代の画家・毛益が描いた、花と動物の絵。吉祥図であると思われる。 古い絵画でありながらほとんど色あせていない。 | 7 | 210 | 古の絵画の地図 |
毛松の絵画 | ★ | 1 | サルを描いた画。 南宋の画家・毛松の作品であるとされ、優れた表現力を発揮した名品といわれている。 | 4 | 130 | 動物の絵画の地図 |
薬剤師の肖像 | ★ | 1 | フランソワ・クルーエ作の肖像画。モデルは彼の友人でピエール・キュートという。イタリアとフランドルの影響を受けた、自然で非常に写実的な絵画だ。 | 3 | 190 | 細密な人物画 |
四人の使徒 | ★★ | 2 | デューラー作の絵画。四名の使徒が描かれている。 赤と白の鮮やかな衣装は衣擦れの音すら聞こえてきそうなほどである。キリスト教では、赤は慈愛を、白は無垢を表している。 | 5 | 310 | 描かれた使徒 |
洛中洛外図 | ★★ | 6 | 日本の都である京の街中と郊外を、高い位置から見下ろした構図で描いた屏風絵。 華美な美術品であると同時に、街や人々の様子を示す史料ともなり得る。 | 6 | 370 | 金の都 |
李公麟の絵画 | ★★★ | 4 | 朝鮮の画家・李公麟によって描かれたトラの絵画。 写実的でありながら、顔をこっけいに描かれたトラは、どこかかわいらしく親しみやすい雰囲気がある。 | 6 | 440 | さまざまな水墨画 |
李迪の絵画 | ★★★★ | 5 | 宋代の宮廷画人・李迪が描いた牛画。 家畜の牛を画題にした絵は、戦乱のない平和な農村を謳歌するという意味を持つことが多い。 | 9 | 660 | 平和を求める気持ち |
李迪の静物画 | ★★★ | 5 | 南宋の宮廷画家・李迪が描いた、花の絵画。花鳥画の中でも特に高評価を得たもののようだ。 | 6 | 470 | 李迪の最高傑作 |